彼の絵を見て、ふと気づいたことがある。
私は子供の頃から長年テレビを通じて香取慎吾という人を見てきた。だからこそ、彼の絵には、見知らぬ誰かの作品よりも深く心を動かされた気がする。親しみを持って鑑賞できた、と言えばいいだろうか。
それが「真の芸術」としてどうなのかはわからない。ただ、作者のストーリーを知っていることで作品への感情が増幅されるのは事実だし、商業的にはそれが大きな力になる。そもそも人間とはそういうものだと思う。
この気づきを裏返せば、もし自分が作り手の側に立つなら、「作者としての振る舞い」も意識すべきだということになる。作者の情報を公開するか否かに関わらず、だ。あえて公開しないという選択肢もあるけれど、意図せず見られているかもしれないという意識は、常に持っておくべきだろう。