人生には避けられない不合理や、
簡単には癒えない傷が含まれている。
それらをすべて社会の仕組みへと還元してしまえば、
自分自身を省みる機会は薄れ、
他者と向き合うための視点も失われてしまう。
現代では「すべての意見を尊重するべきだ」という考えが広く共有されている。
しかし、それが「どんな意見も等しく正しい」という誤認へ変わる瞬間、
真実は急速に不鮮明になる。
支持の数や声量は、
正しさを保証する指標ではない。
発言の自由と、その結果を引き受ける責任は、
似ているようで本質的に異なる。
最も危険なのは、
自らの理解の限界に気づかないまま言葉を重ねることだ。
そうした無自覚な発言が、
社会の亀裂を静かに深めていく。「努力」を含む日記
Permalink |記事への反応(0) | 22:41
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