苦手な人はリターンしてくれ。文句は受け付けない。
寛大な暇人だけ読んでくれ。
先日とあるゲーム会社から『男女オメガバース』を取り扱うプロジェクトが発表された。
様々な憶測や感想が入り乱れるなか一際目立ったのは、腐女子と呼ばれる人々からの「BLから生まれたオメガバース概念を、男女の恋愛に持ち込むな」という意見である。
確かにオメガバース自体は、BL文化で育まれた概念だ。それに関してはごもっともだと思う。男同士の葛藤や心情といったあれそれを含んだ概念を、安易に男女の恋愛ものに使われたら物申したくもなるだろう。
だが同時に性格が悪い私はこうも思うのだ。
「でも君たちも、妻や彼女と言った女性に恋愛感情を向けている男性キャラクターをホモにしてるだろ?」
ヒロインに恋する男性キャラクターを別の男性キャラクター(こちらもヒロインに恋をする)とヒロインそっちのけでカップリングさせたり、原作で愛妻家の描写がある男性キャラクターをホモらせて妻は男×男の恋を応援する腐女子になってたり、原作で女性との恋愛描写が出てきたら炎上したり、男女の恋愛を描いた少女漫画から生まれた概念「花吐き病」をBL由来だと言い出したり……
自分たちはデフォルトで上記のことをやっているのに、男女オメガバースというだけで目を釣り上げて物申す腐女子の多さ。
原作描写をねじ曲げてる自分のことは棚に上げて「男女オメガバースやりたいなら、ただの男尊女卑描写でいいよね」とか謎の提言をする腐女子も。
繰り返すがオメガバース自体は、BL文化で大切に育てられたものだ。それは紛うことなき事実だ。
だが男女オメガバースに対して冷笑している腐女子は、自分が今まで嗜んできたものはどうだったのか、今一度きちんと考えてから発言して欲しい。