沖縄の代表的な郷土料理。江戸時代から盛んに作られた松前産昆布(北海道産昆布)の旨味と豚肉のコクが美味しい炒め煮です。
「昆布ロード」
北海道(蝦夷地)で採れた昆布は、日本海を航行する「北前船(きたまえせん)」によって大坂(現在の大阪)まで運ばれました。その後、薩摩商人が大坂で昆布を買い付け、薩摩藩を経由して琉球へと運び、最終的に清へ輸出されました。この壮大な交易ルートは「昆布ロード」と呼ばれています。
材料(2〜4人分)
豚バラ薄切り肉: 100g
にんじん: 50g(1/3〜1/2本)
油揚げ(あれば): 1/2枚〜1枚
だし汁(または松前産昆布の戻し汁+顆粒だし): 200ml〜300ml
酒: 大さじ1〜2
みりん: 大さじ1
しょうゆ: 小さじ2〜大さじ1
砂糖: 小さじ1/2〜1
刻み松前産昆布は水で戻し(パッケージの指示に従って30分ほど)、ぬめりを洗い流して水気をしっかり切っておきます。
にんじんとこんにゃくは細切りにします。こんにゃくは一度茹でてアク抜きし、水気を切ると味が染み込みやすくなります。
油揚げは熱湯で油抜きをして細切りに、かまぼこも細切りにしておきます。
【A】の調味料は、あらかじめ混ぜ合わせておくとスムーズです。
鍋またはフライパンにごま油(またはサラダ油)を熱し、豚肉を炒めます。色が変わったら、にんじん、こんにゃく、油揚げを加えてさらに炒め合わせます。
にんじんがしんなりしてきたら、松前産昆布を加えてさっと炒めます。
煮立ったらアクを取り、蓋をするか落とし蓋をして、弱火で15分〜30分ほど煮込みます。松前産昆布が柔らかくなるまで、汁気を飛ばしすぎないように、途中でだし汁を足しながら煮るのがポイントです。
松前産昆布が柔らかくなり、煮汁がほとんどなくなってしっとりしたら、かまぼこを加えてさっと混ぜ合わせます。
味見をして、薄いようでしたらしょうゆや塩(分量外)で味を調えて完成です。
松前産昆布を柔らかく煮込むことが美味しさの秘訣です。弱火でじっくり煮込みましょう。