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< 熊って必要? |anond:20251130172130 >

2025-11-30

anond:20251130161042

その④

他の疑問も生じる。

ホワイトカラー、たとえばAIの動向により詳しいエンジニアのような層は、自分失業することが分かっていても、AI技術を推進する?

そして、自分たちの完全失業まで、指を咥えて見ているだろうか。

 

AIホワイトカラーを大量に代替し始めると、技術効率化そのものより、社会の不満や政治的な揺れのほうが前面に出てくるようになる、という見立てがある。

とくに2030年代に入ると、リスキリングでどうにかなる段階を超えて、本格的に「戻れない失業」が広がり、事務営業補助・企画・バックオフィスなどの中間層がまとまって仕事を失う。再雇用も年齢が上がるほど厳しくなり、ホワイトカラー特有安全地帯が崩れていく。

 

そして、ホワイトカラー現場仕事に流れようとしても、ブルーカラーの枠は体力的にも人数的にも限界があるため、失業者同士が競い合う「内部対立」が生まれやすい。

そこに「経営者エリート自分たちを切り捨てている」という不信感が重なり、企業政府に対する怒りが増幅される。

すでにアメリカでは巨大IT企業への反発が強まっていて、同じ空気他国にも広がる可能性がある。

 

抵抗は段階的に姿を変える。

最初職場でのストや交渉のような穏当なものだが、次に法規制を求める政治運動になり、さらに「反AI」「反エリート」を掲げるポピュリズムへ変わっていく。

2035年あたりには、失業率と生活苦一定ラインを超えると、暴動社会不安につながるケースもありえる。

その先まで行くと、結局はベーシックインカムAI税、公共AIインフラなど「AIの富を社会に戻す方向」へ制度改革が迫られる圧力が強まる。

 

途中でホワイトカラーAI危険視して、AI技術推進を留めるってことはないのか。

無理らしい。

AI導入は、誰か(たとえば政府官僚エリート)が推進したいから進むというものではなく、社会構造上どうしても止められなくなるから

労働人口の減少、国家存続のコスト増、国際競争企業の生き残り、導入による実績の積み上げ、労働組合の弱さ。

そうした環境が、構造的にAI導入からの逃げ道を無くす。

 

AI効率化は、初期は「便利」と歓迎されるが、雇用が削られ始めると空気割れ失業大規模化すると一気に支持が反転して「危険技術」として扱われ始める。

歴史的にも、経済不安が広がると技術への反発は強まりやすく、ラッダイト運動や反グローバル化と同じ構造が繰り返される。

 

AIが急進化するラインは、ホワイトカラー失業労働者の15〜20%に達したあたりと考えられていて、欧州研究では2030〜2037年が危険な時期だとされるらしい。

日本場合デスクワーク比率が異常に高く、失業保険や生活保護が薄く、中間層崩壊がすでに進みつつあるため、反発が欧州より早まる可能性も。

 

便利な技術として歓迎されたものが、いつの間にか生活基盤を脅かす存在として受け止められ、政治空気を急激に変えてしまう、という流れが十分あり得る。

Permalink |記事への反応(1) | 17:31

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記事への反応 -
  • という釣りタイトルを思いついたので書いてみる。 まず共産主義は言いすぎで、「ポスト資本主義」が妥当かもしれない。 前提として、マルクスは高度に発達した資本主義は共産主義に...

    • AIによる技術革新は社会を変革するか?というシナリオを考えると気になるのって、「AI技術を過大に評価してんじゃないの?」という点。 新技術による効率化・高度化によって社会が変...

      • AI技術が進歩して仕事を代替する中で、まずホワイトカラーの仕事を飲み込み、逆にブルーカラーのほうが価値を取り戻すってという流れは本当に起こるのか。 もう始まっている領域も...

        • 他の疑問も生じる。 ホワイトカラー、たとえばAIの動向により詳しいエンジニアのような層は、自分が失業することが分かっていても、AI技術を推進する? そして、自分たちの完全失業...

          • その⑤ ホワイトカラーのAI代替を調べる中で考えたこと。 「仕事を失う中で、反AIに転化する」という話は、今現在の、いわゆる絵師、漫画寄りのイラストレーター(という理解であっ...

            • まとめ。   AI技術革新は共産主義の夢を見るか? ↓ 見る。 AI技術の発展により、大多数のホワイトカラー、次いでブルーカラーが完全失業し、ベーシックインカム導入などの過去に類...

        • つまりもうだからこんな文章は読む価値ないわけじゃん? それはでも確かにAIで進んだものの、今に始まったわけじゃなくてこんな程度のかけます!って程度のはとっくの昔に駆逐され...

          • それはその通りで、「完全失業」が早いのがホワイトカラー、最終的にはブルーカラーの仕事も代替されるというシナリオの話。

            • 俺はエンジニアで首の前線に常に立ってきたしなんなら首にさせた原因の方だけど 俺の肌感覚でいうと確かにホワイトカラーはエンジニア以上に非効率で首にする余地があるが 企業だっ...

        • 😃ザマァ?!ザマァなの?!ザマァが来るかな?!

        • 🤔ちょっと待て、そうなった社会っていわゆる「マザーコンピュータ(あるいはビッグ・ブラザー)が支配するディストピア」だ!って紛糾・反発される例のやつじゃないの?🫩

      • 日本の労働時間は減ってるし あと賃金が伸びてないのには日本くらいでアメリカは伸びてたし 日本は90年代くらいまでは企業の収益が悪化してるけど人件費はそこまで削られず労働分配...

        • 日本にはサビ残という暗数がある

          • 昔だってサビ残あるわけで労働時間の減少以上にザビ残が増えてる根拠がないなら自説に都合の悪い統計を無視して嘘つきたいってことでしかない

    • 資本主義にも尺度があって、人間目線の資本主義が死んだら共産主義になる どういうことかと言うと複利的に資本(生産設備)が拡大していくと、人間が消費しきれない量を生産加工でき...

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