簿記初級に落ちた。
本屋に売っている簿記初級の本(土日で受かる!一冊で初心者もらくらく合格!って書いてある方)を1ヶ月程度熟読し、テスト問題では90点〜100点まで安定して出せるようになってからすごく自信満々に受けに行ったにもかかわらず落ちた。
………
ずっと↑これ。
単語単語はわかる…けど本当にやってない!!!と思うような文脈や問題ばかり。
知ってると思ったのに知らなかった敵に対する恐怖、文字を読み進めるにつれて頭が少しひんやりとした。
試験が終わり、ネット試験のため不合格であることがすぐ表示された。でしょうね。
別に初級を舐めていたわけじゃない。
勉強も自分なりに頑張って自信ありの状態で落ちたという事実に、情けなさを実感して道で静かに泣いた。
通行人にチラチラと見られるし自転車のおばちゃんにはガン見されたしで大変恥ずかしい。
でもそれ以上に何が地獄だったかと言うと試験終わったすぐに元々予約していた映画のチェンソーマンに行かなくてはならないことだった。
気が重かったがお金が勿体ないので行った。
私がどうなろうがチェンソーマンはおもろいし世界は回るのだ。入場特典は枯れていた。
ネット試験の後に何か予定なんて入れるもんじゃないことを学ぶ。
そも何故簿記の3級(3級は持ってると就職転職で有利とよく聞く)ではなく初級を受けたのかというと、少し前に会社を辞めており、簿記の訓練校に行くからその事前準備としての受験だった。
前職退職後、訓練校が気になってることを家族へ伝えたところ「ゆっくり出来るの実家にいる今のうちだけだから訓練行ってきな!」と背中を押してもらい訓練校に申し込んだ。本当にいい家族だと思う。
(家族に対してサプライズで合格発表したかった為受験を言っていなかったことが救い)
でも訓練校の入学までかなり期間が開くため、簿記の勉強を訓練開始前に事前にしてみることにした。
実は私、真剣に検定の勉強をするのが初めてで何処から触れれば良いのか等マジで分かっていない。
そして頭が悪い自覚があり、その上学生の頃から勉強が苦手な為、自分にできると思う勉強をやってみることにした。下記である。
・一冊の参考書を熟読する
・読破する為に一日2p以上頑張って読む
「一冊の参考書を熟読する」
何冊も買ってバラバラに読むより一冊の内容をカンペキにする、すごく分かりやすい。
勉強が不得意な私もできると思った。
「読破する為に一日2p以上頑張って読む」
勉強が苦手な私でも"継続すること"の重要性はわかっていた為、自分が折れないためのハードルとして「一日2p以上」をやってみることにした。
結果惨敗(後3問正解していれば合格)だったが、何故こうなったのか。
・そもそも本が古いんじゃね?
これである。
本はガチで古い。何故なら中古屋で買った第一版だった。最新は第ニ版。
お金が勿体ないがここまで勉強して諦める方がダサすぎるので、不合格だった帰り道で最新のものを購入。改めて気合いを入れる。
因みにその足で何件か本屋へ寄り、他の初級本も探したが見つからなかった。
家で新しい本をざっと見たが、そこまで大きく内容は変わっていないことがわかった。(最終ページのテスト問題は変わってた)
これで「一冊熟読勉強法」は自分に合っていないことが確定した。
他の会社の本も近場で見つからないしメルカリで探すしかないのか?と思ったけど今は大YouTube時代(大YouTube時代?)なので勉強動画を探す。
分かりやすいし応用もききそう。
普通にこの動画だけでも学べると思うが、元々参考書で勉強していた範囲のため、内容がするすると理解できる。
それだけでなく実際の試験で出そうな範囲、言い回しなどをカバーしていた。
実際試験を一度受けた身としては本当に出てくる内容だと思った。
参考書の記述が少なすぎたのではなく、応用力があれば一冊熟読するだけで本当に合格できる内容であったことも理解する。
本には基礎的なことだけしっかりと書かれていたのである。
これまでの人生において、自分には応用力が足りない自覚があった。
学校の勉強も変化球(に見える球)は打ち返せなかったが、その変化球を学ぶことでその動きを覚えることはできた。
知らない変化球じゃなければ致命傷を逃れることができた。※先生によってもテストの点数が大きく変わるタイプではあった
そういえば自動車免許も変化球やひっかけが多いが、教習所でもらった教材だけでもひっかけや応用問題までカバーされていたため、1発合格できたことを思い出した。
私は頭がすごく悪い人間だと思っていたが、基礎問題だけでなく応用問題まで学ぶことでちゃんと理解することができるタイプの人間だったんだ。
動画を見たおかげで、自分の勉強が地盤固めになって身についており、無駄ではなかったことが分かって、1人、部屋で静かに泣いた。
動画を何度も見て約1週間後、改めて簿記初級を受けて無事合格。93点である。その2文字を見ただけで脳と目頭が熱くなった。
これにより私に合っている勉強法がなんとなく分かった。
・基礎固めとして本を一冊熟読する勉強は正しい
・基礎を固めた後、応用問題を解けるようにするべく、自分に合う教材を見つける
これから勉強していく上で、この2点をちゃんとできていればきっと今後も大丈夫だとそう思う。
それに一回不合格になっても世界って回るし、こんな問題が本番で出るんだな〜という知識にもなるし。多分大丈夫な気がしてきた。
合格して嬉しいので、その足でカフェでケーキを食べた。ショートケーキ。
今まで映画は前日より前に予約をしていたが、ゆっくり食べながらその日見たい映画を探すのも、なかなか良い時間かもしれない。
因みに気になる映画が無かったので帰った。
そこは参考書じゃなく過去問題をひたすら解くのよ 参考書なんかいらねーのよ 過去問の解答編にとき方乗ってるのよ 資格勉強はそういうもの
お疲れ様。初級やってたら3級も分かりやすいだろうし、良かったと思うよ