結婚なんか別れない前提なら60年とかいう超長距離マラソンなわけだけど
今考えられる条件ってことは「今の環境が続く限りは達成できる条件」であり
「今の環境が続く限り」はお互いに同意した幸福な世界で生きていけるけど実際にはそうはならないことも多い。
もろちん「なんかあったときの特約」みたいなのをガチガチに詰めてもいいけど
たぶんそこまでする奴って途中で割に合わんなこれってなって結婚自体やめて
うちの家庭だと結婚前に夫婦生活におけるお互いの出費の内訳をかなり細かく決めて
多少頑張って作ったので出産育児期の支払い分担の条項も追加していた。
それでお互い、子供が生まれてもある程度お金を自分の自由に使いながら楽しく生活できていた。
しかし子供が小学校3年に上がったくらいのタイミングで妻が完全失職した。
妻は求職しながら自身の貯金を切り崩しながら自分が出すべき出費を払い続けていたが、
まぁこれは極端なケースだけど、知り合いの場合は夫が失職したとかではないのだけれど
妻のほうが今度は転職で年収が3倍くらいになった結果、夫が「今の出費割合はおかしい」と言い出した。
これまでの生活を問題なく維持し続けられる収入がお互いあったので
これまでの生活を続ければいいだけだったのだが、夫側からすればそれは許容できなかったようだ。
つまるところ初期契約を守り続けるということは常に変化し続ける人生というものにおいては
一定不利に働きえるし、そもそも非常に難しいということだと思われる。
毎年契約更新を行い、現状に則した契約内容に変更していく必要があるが
「結婚」というマックス幸せで互いへのギブの精神が一番大きいときに結ぶ契約と
長年続いていい加減飽きも疲れも来ているときに結ぶ契約が同じ熱量、感覚で結べるはずもなく
これが喧嘩の原因となり物別れに終わるというケースも複数観測している。
日本式になあなあのズブズブな結婚様式のほうが、やはり日本人には合っているように思う。