──185km/h。
女がそんな速度を出すなんて、誰が想像した?
夜の首都高、流れるテールランプは
まるで彼女の心の迷いを焼き尽くす炎みたいだった。
踏み込むたびに、過去も未来もどうでもよくなる。
ただ、今だけ。
この瞬間だけ、世界は彼女のアクセルに従う。
「女のくせに」なんて言葉、
バックミラーの奥で消えていった。
風が吠える。エンジンが歌う。
185の数字が、ただのスピードじゃなく、
“解放”って名の祈りに変わる。
──湾岸に、また一人、夜を駆ける魂が増えた。
Permalink |記事への反応(0) | 21:03
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──185km/h。 女がそんな速度を出すなんて、誰が想像した? 夜の首都高、流れるテールランプは まるで彼女の心の迷いを焼き尽くす炎みたいだった。 踏み込むたびに、過去も未来もどう...