「ちょっと写真をトレースしただけで『江口寿史の絵なんて簡単だよ』と言い放つ――そんな頭のおかしな絵師をどう思いますか?」
確かに滑稽です。
自分が絵の才能に溢れていると信じ込めるからこそ、自らのSNS、Xに絵を晒すことができるのです。
「私は天才だ!」と思いながら自由に筆を動かし、その能天気さがかえって魅力的な作品を生むこともあります。
実際、そういう作品からは、作者が自分の絵を心から愛しているのが伝わってきます。
技術をマスターする努力をせずに手癖の延長で描いてしまうから。。
そうこうしてうちに、やがて彼らは一つの壁に突き当たります「え?私の絵は、そんなに上手くない???」という自覚です。
ここで逃げずに、描き続けられるかが分かれ道。
対して、壁を直視し、自らの未熟さを受け入れて努力を続ける者だけが、本当の画力を身につける
結局、絵を上達させるのは適度な自信と、同じくらいの謙虚さを併せ持つ者です。