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< 本記事は9割人力で書... |anond:20250930154924 >

2025-09-30

自転車における「徐行」の速度とは?──車の時速10km換算で考える

法令上、徐行に時速の“法定数値”はない。定義は「直ちに停止できるような速度」。これは状況(車種・積載・路面)で決まる“条件概念”だ。

警視庁解説ページには以下の記載がある。

徐行とは、直ちに停止することができるような速度で進行することです。 「直ちに停止することができるような速度」とは、車両等の種類、積載物、道路状態等により、個々具体的に定められるべきものです

まり車両によって徐行の速度は変わってくるということだ。

一方で、普通自動車一般的な徐行の目安があり、自動車教習所では10km/hと習う。これを手掛かりに自転車の徐行速度について考察した。

車の10km/h→自転車に置き換えると何km/hで「直ちに停止」?

発想はシンプルで、「自動車が10km/hで止まれ距離」を“停止余白”として採用し、自転車特性ブレーキレバーに指・高μ・軽い)に置き換える。

自動車場合

自動車10km/h(2.78m/s)の停止距離≒ 2.6~3.3m人間反応速度制動距離の合計)。

※教本・試験対策レンジ整合

乾燥ABS/良条件

自転車側の前提

反応 t≈0.25s(指がブレーキレバー上)、摩擦 μ≈0.85

乾燥舗装

ディスクブレーキ

式はこれだけ。

停止距離 D = v·t + v²/(2μg)(g=9.8)

この D を自動車の停止距離3m に合わせて v を解くと、

v ≈ 19km/h。

まり、「見えてから3mの余白があるシチュエーション」なら、自転車は約19km/hでも“直ちに停止”を満たし得るという結論になる(あくま乾燥・良整備・前後配分が適切な条件)。

この“19km/h前後”は法律の数値ではない。換算モデルの目安であり、環境が崩れるとすぐ下がる。

安全マージンをとり前方2mの安全を確保した場合モデルでも約14.6km/hとなる。

実測データでは、一般自転車の平均走行速度はおおむね11〜15km/h(成人・学生で平均14.6km/h)。歩道では人や障害物で自然にもう少し下がる。

結論

したがって、自転車はこれまで通り歩道を走っても、条件を満たしていれば「徐行」していると言える。

もちろん、歩行者優先・妨げるときは一時停止という原則は変わらない。

Permalink |記事への反応(1) | 15:52

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