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< anond:20250930005623 |dorawii@執筆依頼募集中 >

2025-09-30

こんなに移民問題になってるの、端的に言えば行政書士のせいだよ。

政府いくらビザ緩和や移民受け入れをしようが、当の外国人書類作成して提出しなければ在留資格が得られないのだから、根源はビザ申請をのべつまくなしに斡旋している行政書士だと思う。


で、なんで行政書士がそんなことに手を出してしまうかというと、行政書士という職業システムに大いに問題があるのでそれを説明する。


まず、行政書士になるためには行政書士という資格を取らなきゃならんのだが、本屋で士業系資格の本ってあるでしょ、行政書士だの司法書士だの公認会計士だの。

その中で一番取りやす資格と言われているのが、行政書士

そんで、これを言ったら元も子もないが、「弁護士と同じ士業」「独立開業できる資格」ってことで、人生一発逆転させたい奴がこぞって受験する資格になってるんだよ。

大体の受験生は、行政書士がどんな仕事をしてどんな業務が受任できるかなんて知らないまま、司法書士とどんな違いがあるかなんて分からないまま、参考書買ったり予備校に行ったりして、一端に「行政書士受験生」を気取る。

予備校なんて何十万もかかるが、まあとにかく大人資格美男美女講師で揃える予備校や、オンラインで気ままに学習できる予備校など多彩なラインナップから選べる。


試験は毎年大体6万人が受けて6000人が受かるって感じだ。

合格10%というのはまあ、数だけ見ると難関資格なのかもしれないが、落ちた奴には「ガチ無能による一発逆転狙い」も多いから、まず受けるのにスクリーニングされる司法試験とはワケが違う。


そんでもってまあ、6000人の行政書士資格持ちが毎年生み出される。


行政書士が他の士業や他の難関資格完璧に違うのはここから

まず、司法修習のような全体初期研修は一切無い。

そして、先輩の行政書士事務所に雇ってもらうというのも、殆ど無理。求人が無い。

行政書士事務所は7割が1人事務所で、補助者と呼ばれる人を数人雇うこともあるがこれは資格無しでもできるので家族や仲の良い知人等のことが多い。

全く知らない行政書士事務所履歴書を送っても、「なんか事務所に知らない人から求人応募きたんだけど!そんなに稼いでるように見えるかな(笑)」とSNSマウントに使われるだけである


その為多くの新人は、何も知らないところから独立開業しなくてはならない。

悲惨な人は、試験勉強のために会社を辞めたりしている。もう後に引けないが、前にも進めないからとりあえず独立開業


しかし、なんのビジョンもなく予備校に通い、試験合格してきた奴らだ、面構えが違う。

業務のことは何一つ分からないまま、何十万円かを地域の書士会に支払って、安くないオフィスを借り、名刺を作り、そこではたと気がつく。


お客さんがいない。

お客さんがいないか仕事がない。

仕事がないから、業務を覚えられない。

業務をやったことがないから、営業ができない。

営業ができないから、お客さんがいない。


今まで、会社アルバイトでは、先輩がいて、お客さんがいて、その需要に合った業務提供していればお金がもらえたのに、先輩もお客さんも、自分の前にいないことに気がつく。


個人事業主やってた人ならそんなん当たり前だろと思うだろうが、サラリーマンから独立した人間ってマジでこの感覚が無い。お店開いてれば自動的に客は来ると思ってる。


曲がりなりにも試験に受かっているなら、ある程度の業務はこなせるんじゃ?と思う人もいるだろうが、なんと行政書士試験は、実際の業務に関連することはほとんど学べない。

試験に受かることと、業務ができることは、全然違う世界の話なのだ


ちなみに、こういう路頭に迷った行政書士を集めて「業務セミナー」「営業塾」を開いてさらに金を搾り取る、通称ひよこ狩り」と呼ばれるスキーム行政書士界隈が一番大手である


そして、絶望した独立開業行政書士の前に出てくるのが、待ってました、「外国人業務である

いわゆる、日本滞在する外国人のためのビザ(厳密にはビザではなく、在留資格という)を取るのを手伝ってあげる仕事だ。


行政書士業務にも、飲食店の許認可申請建設業許可など色々あるが、上記のような「ビジョン無しでとりあえず独立開業してしまった人」には、外国人業務が一番手っ取り早い。

入管ホームページにはわかりやす指南が載っているし、外国人と言ってもある程度は日本語が話せる人なので英語力もそんなに問われない。


何より毎年多くなっている移民の数。

手当たり次第、外国人営業していけば、日本在留資格がほしいor更新したい人なんて山ほどいるから、すぐに仕事になる。


もちろん、これらは合法だし、外国人からたらこのような行政書士は手助けをしてくれるヒーローである


だが、問題は、稼げない行政書士の「最後の頼みの綱」になってしまっている点だ。


上記のように、会社を辞めて試験勉強し、合格したは良いものの後に引けなくなって独立開業した多くの行政書士は、家の家賃オフィス使用料、書士会への上納金など、経済的精神的にも不安毎日を送ることになる。

ある程度在留資格の取り方を覚えたら、もっと多くの顧客外国人)が欲しくなるだろう。

性質上、何度も同じ外国人が高頻度でリピートしてくれるようなものではないので、多くの新規顧客必要となる。

お客さんの家族友達を紹介してもらい、日本に呼び寄せる。

それでも足りない。

やがて、グレーな外国人にも手をつけてしまう。


…と、ここまで長々と書いてしまったが、移民が今ものすごく増えているのはこういう行政書士が毎年増え続けているからというのも理由の一つなんじゃないかと思うねあたしは。


あたし自身右翼でも左翼でもないが、右翼の人に言いたいのは、仮に外国人日本侵略しようと悪さを企んでいたとしても、日本に来る在留資格が無いと滞在できないし、その在留資格ほとんどは日本行政書士申請書類やら取り継いで出てるってこと。


そして、その行政書士は何も売国しようと思ってやってるんじゃなくて、来月の家賃のため、養ってる家族のために外国人一生懸命日本に入れてる。

なんかもう、頭痛いでしょ?(笑)


まあ稼げない行政書士も悪いけど、毎年6000人も合格させちゃう行政書士会と、何もビジョンが無い一般人をその気にさせちゃう予備校バタフライエフェクト的にこの移民問題一助になってると思うよ。

Permalink |記事への反応(0) | 00:57

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