正直これはやられた。
予告編で想像していた以上に胸をえぐってくる作品だった。舞台は戦後間もない沖縄。米軍統治下、瓦礫と熱気が入り混じる街で少年たちが自由と夢を探しながら、同時に戦争の影をまとったまま必死に生きていた。
焼け跡に残るのはただの貧しさじゃない。大人たちの諦めと、どこにも行き場のない怒り。海から吹く湿った風の匂いまでスクリーンから立ちのぼってくるようで観ているだけで汗が背中をつたう。少年たちが夜の港で手を取り合い、粗末なランタンが揺れるシーン。あの一瞬のきらめきに、戦後の沖縄がどれほどの闇と隣り合わせだったかが一気に突き刺さった。
中でも島の外を夢見ながらも仲間を捨てられない葛藤がもう痛いほどリアル。夢を語る口調は少年のそれなのに、瞳の奥にある諦めは大人より深い。戦争は終わっても、戦争が残した影はこんなにも長く人を縛るのか。スクリーンに映るその姿が、ただのフィクションを超えて胸を殴ってくる。
ここでどうしても言いたいことがある。「面白い映画」と「良い映画」は違うということだ。
たとえば火垂るの墓。あれを「面白かった」と軽々しく言えないだろう。子どもが戦火に呑み込まれていく過程は、娯楽ではなく痛烈な現実だ。観終わった後に残るのは、言葉にならない苦味と、心の奥底で鳴り続ける問い。その衝撃こそ「良い映画」の証だと私は思っている。
宝島もまさにそうだった。派手なカーチェイスも奇抜なトリックもない。だが戦後という時代の痛み、子どもたちが夢を掴もうとする一瞬の輝き、そのすべてが心を揺さぶる。映画館を出ても海風の匂いがまだ鼻に残り、胸の奥がざわつき続ける。
スクリーンで感じる沖縄の海の匂い、少年たちの瞳の奥の熱、それを浴びた瞬間にしか味わえない衝撃が、確かにそこにはあったのだから。
見れば面白いのは分かっていても映像が埃っぽくて汗や汚れが強いのは敬遠されがちなんだよな 同じ監督の大河ドラマ「龍馬伝」でも埃っぽいとか汚れ過ぎとか言われて華美な着物で高...
龍馬伝は埃っぽい庶民の映像とホコリを感じない上流階級をうまく使い分けて、賛否両論とはいえ評価されてたと思う 問題は龍馬伝を受けてとにかく画面汚しときゃええんや!と製図劇...
作品の思想の話になると、思想のキツい人が騒ぎ出すから面倒臭いな
劇場だから良かった、みたいな体験はほとんどないからそう言ってる人が羨ましい
夢よりも反省を語れよ
どっかで映画批評した人の内容がすごい納得なんだけど、コザ騒動(とその後のグスクとレイの問答)まではすごい良かったんだけどその後のオンちゃんネタが消化不良を起こしてると...
ネトウヨ向けの映画だよね
小説読んだときも思ったけどちょっと長かった ちょいちょいおお?って惹き付けられる場面はあるけど、それ以外の時間が長い 同じ3時間でも国宝は最後まで見れたのにな もうちょい頑...
どれだけノンフィクションなのか、その度合いによっては見るかもしれない とはいえ、フィクションだと言うことはわかっているので、まあ、みない