KISSの原則と呼ばれ、「複雑さを避けて可能な限りシンプルで単純な状態を維持すること」とされている。
こいつはシステムに限らず、工学的な真理で、特に物理的な制約が少ないソフトウェアの世界ではこの戒めを忘れると、とんでもなく絡み合ったうんこになって、制御不能になる。
物理的制約でガチガチに固められた建物とか機械、電化製品の場合、リード線がごちゃごちゃになってるとか配管がごちゃごちゃになってるとか、柱が歪んでるとかヒビが入ってるとか、誰の目から見ても明らかなんだが、システムの場合「一本の処理フロー」だけじゃなく、「(複数)リクエスト平面」「データフロー」「データライフサイクル」「ステート変移」「非同期処理」等々、頭の中でそれを組み立てられる人じゃないと、どれだけやばいことになってるか、認識できないんよね。
ダメダメなプロダクトだと、裏で集計バッチが動いていると、2人以上がログインするとサーバが落ちるとか、ちょっと大きめのテナントが追加された途端、2箇所からCSVファイル生成&ダウンロードさせたらサーバが落ちるとか。
1機能1機能は「完璧に()」設計実装されて、テストもしている。
でも、こういう電脳空間を見ることができないエンジニアは、集計バッチが動いて2人以上がログインして、CSVファイルをダウンロードする、みたいな複合的な状況に対応できない。
だけど東大卒で「僕、賢いので」ってのは、現場に「追加」して「複雑化」することしかできない。
考えられない。
「僕はわかるので。
素人は黙っていてください。
彼らの「賢い」は、部分部分の整合性を、他の人よりたくさん、取れるってだけの話で、それってAI的「賢さ」なんよね。
そういうのと、スティーブ・ジョブズ的な「全体を把握する賢さ」「シンプルに実現する賢さ」を比べてご覧よ、って話。
あることを成し遂げるためにたくさんの手順を複雑に積み上げて、それを記憶していられる凄さより、全体を律する「仕組み」を作り上げられる凄さの方が、より「人間だけができる凄さ」なんだよ。
この手の人は「全体」を理解できなくて、重箱の隅にこだわることこそ「知能」「知性」だと思ってんのよな。
そういうアチーブメントテスト脳は、黙ってAI的な「反応的適用作業」に集中していて欲しい。
そういうのはプロとは呼ばない。