役員は校区のいくつかの地区から選ばれるのだが、我が地区は子どもの数が特に少なく、持ち回りで子どもが小学校を卒業するまでに必ず役員を担当しなければならない。
先日の会合では、今後のPTA活動について議論があった。細則に従えば、来年度は新6年生の世帯の半分から役員を選出しなければならないとのことである。何となく見て見ない振りを続けてきた少子化の現実を突きつけられた形だ。
さらに話題になったのが、いわゆるフリーライダー問題である。世帯数が減少するなか、一部の保護者が何も負担を負わないことによる悪影響が目立ち始めている。不満を抱える保護者も多く、会合ではそうした声が一気に噴出した。
一方で、学校側も持続可能な形を模索してくれている。コロナ禍を契機に、運動会や学芸会の規模を縮小し、来賓の接待といった無意味な業務を廃止した。今年度も、従来は委員が各家庭を回っていた資源回収を、学校への持ち寄り方式に変更した。こうした対応には率直に感謝している。
とはいえ、最終的には更なる活動の縮小・スリム化以外に選択肢はないと考える。ただし田舎ではPTAは単なる学校と保護者の組織ではなく、自治会の活動(例えば氏神の祭りの運営や道路の除草作業)にもがっつり組み込まれている。そのため単純に縮小や解散でお終いと言うわけには行かない。
結局のところ、これは少子化と人口減少に直面する地域コミュニティ全体で取り組むべき問題なのであるが、正直出口は全くイメージできない。このまま、ぼんやりと滅びを待つしか無さそうである。