Movatterモバイル変換


[0]ホーム

URL:


はてラボはてな匿名ダイアリー
ようこそ ゲスト さんログインユーザー登録
< anond:20250911201729 |ADHDあるある >

2025-09-11

つの工房

ある町に二つの工房があった。

ひとつは高き塔を背に、金の札を掲げる

大きな工房

もうひとつ川辺に寄り添い、細き煙を上げる

さな工房

時代の声が流れた。

「人の手を迎えよ。

その賃は暮らしを支え、火を守るだろう」

大きな工房は頷き、

壁に新しき札を打ちつけた。

笑い声が満ち、灯は赤々と燃えた。

さな工房もまた釘を握った。

だが銀貨は浅く、

釘は震え、

薪は湿っていた。

ある者は去り、塔の影を目指した。

ある者は残り、凍えた火に掌をかざした。

やがて戸は閉ざされ、

煙は絶えた。

の子らは空を仰ぎ、囁いた。

「なぜ火は消えたのか」

その問いに答える声はなく、

ただ風が秤を揺らし、

石畳に淡い影を落とした。

Permalink |記事への反応(0) | 20:38

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

記事への反応 -

記事への反応(ブックマークコメント)

全てのコメントを見る

人気エントリ

注目エントリ

ログインユーザー登録
ようこそ ゲスト さん
Copyright (C) 2001-2026 hatena. All Rights Reserved.

[8]ページ先頭

©2009-2026 Movatter.jp