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2025-09-10

絵を描く人間からインターネット特権階級はい剥奪されるのか

インターネットで注目されたり、その延長線上で小遣いを稼いだりするためのハードルの高さに関して、絵を描く人間のそれは他の技能に比べてずっと低いよな、とずっと感じている。俺は描けない人間なのでやっかみもあるんだとは思う。

でも、一流の研究者自分の専門分野についてほぼ毎日更新しているブログが1日数百PVとかなのに、デザイン専門学校入りたてみたいなやつが描いたキャラクター絵が簡単に数千、数万閲覧されていたりするのを見るとどうしてもそう思ってしまう。

なにか「作品」を作ったりする場合もそうだ。

物語を作る能力があったとしてもマンガ小説ではリーチできる数が全然違うし、ゲームシステムとかの設計ができてプログラミングができても、絵を描けなかったら独力でゲームを作ることはできない。俺の作った世界一面白いはずのゲームは、Unityroomの片隅で誰にも見向きされてない。

生成AIが登場した時、ついにそういう状況が改善された、と思った。文章を書くのが苦手ならAIに書かせ、プログラミングができないならAIコーディングさせ、絵を描くのが苦手ならAIに生成させればいい時代が来た、と思っていた。

もちろん、絵を描く人が見たら、自分AIの書く文章コードに感じるのと同じ物足りなさを感じるんだろうけど、少なくとも誰でも一人で「成立する」程度のものは作れるようになるんだ、と。

みんな得意な部分のクオリティだけで勝負できるようになるんだ、と。

ところが、絵を描く人間たちは、「AIで生成した絵」が倫理的ダメものだという風潮を作り、それを使った作品忌避したりゾーニングし始めた。

インターネット上の文章コードを無断学習したAIメールを手直したり、ちょっとした便利ツールを作らせたりは当たり前にしているのに。

俺が魂を込めて書いたフェチ小説は、表紙にCanvaの生成イラストを使ったせいで、DLSiteの「AI使用作品カテゴリの中で埋もれている。

だったら描く練習をすればいい。あるいは、描ける人間お金を払って頼めばいい。

もちろんそんなことは分かっている。ただ、たまたま絵を描くことが楽しいと思えるように生まれたというだけで、そうでないものに楽しみを見出す人間よりもずっと良い場所からスタートを切れるというのは、こちら側からすればどうしても不公平に感じてしまう。

俺はfanboxの収入で毎月新しいガジェットを買えてるインターネット絵描きが絵にかけたのと同じくらいには、より良い文章コードを書いたり設計する努力をしてきたと思うんだ。

Permalink |記事への反応(0) | 23:50

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