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< 十二国記のアニメ……... |anond:20250905234545 >

2025-09-05

機動警察パトレイバー劇場版(1989)感想

感心したところその一

古い家屋を並べて町並みを描くのは非常にうまいやり方だと思う。

これはレイバーという近未来機械が登場する作品から有効なのではない。

現代的な建物だけでは作品世界が味気ないものになってしまうからだ。

そういう点でどんな種類の作品にも時間的空間的な背骨となる背景が必要だろう。

パトレイバーでは昭和を感じさせる建物や調度品を描いてそれをおこなっている。


感心したところその二

影をつくることで無駄な画を削減するのは秀逸だ。

いわゆる引き算の美学というものが守られている。

小説でも文章を削ぎ落として簡潔にすることが名文を書くのに必要だが、映像も同様のようだ。

きっと鑑賞者の視点を導く機能もあるのだろう。

負担のない快適な鑑賞ができる仕組みだ。


感心したところその三

余計な台詞がなく、鑑賞者がイライラしない。

登場人物の口数が多いゆえに鑑賞者の気持ちを乱す作品があるが、そのような失態がない。

その時その場の登場人物の心境を鑑賞者が考えられるように配慮してある。

制作者の手つきを隠して世界観を壊さないようにできているのは流石だと思う。


他にもあるが、大きく三つ挙げた。

冗長になるのでこれくらいに留める。

先にGHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊(1995)を先に観ていたが、押井守らしい演出はこの頃からあったのだとわかった。

月並な賛辞となってしまうがパトレイバーは非常に満足感のある映像体験だった。

長くなってしまった。

このあたりで筆を置くことにする。

Permalink |記事への反応(1) | 23:57

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記事への反応 -
  • どういう映画だったか思い出せたし数十年前自分が観た時の楽しかった日々も思い出せた。ありがとう。

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