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< anond:20250816043833 |anond:20250814144423 >

2025-08-16

悲報東京年収1000万の現実徒歩圏内の店、高松の「25分の1」だ

「やっぱ東京はすごい」「何でもある」。そう信じて疑わなかった。世帯年収1000万円あれば、東京でそれなりに豊かな生活が送れると思っていた。だが、その幻想は具体的な数字の前に木っ端微塵に砕け散った。

これは、多くの人が囚われている「東京中心の幻想」と、その実態を暴くための記録だ。

きっかけ:地方中核都市との比較

俺は以前から都市価値マクロ施設の総量ではなく、個人日常的にアクセスできる徒歩圏内実効密度で決まる、と考えてきた。

その理論に基づけば、地方中核都市都心部こそが、人間が豊かに暮らすための「最適解」であるはずだ。

例えば、人口約80万人の高松都雇圏。その中心部地価最高点に立つ新築マンション(70㎡で約4000万円)を基準にすると、驚くべき事実が浮かび上がる。


日常の買い物から飲食、各種サービスまで、文字通り「何でも揃う」環境がそこにはある。


では、我らが「東京(本物)」ではどうだろうか。世帯年収1000万円という、決して低くはない収入で手に入る現実は、どれほどのものなのか。

検証船堀駅徒歩7.5分、8000万円の現実

東京世帯年収1000万円の夫婦が70㎡クラスマンションを買おうとすると、現実的なライン8000万円前後だろう。その一つの具体例として、江戸川区船堀駅徒歩7.5分を想定し、その周辺の店舗数を実際に数えてみた。

その結果が、これだ。



高松比較してみよう。

徒歩4分圏内 徒歩9分圏内
---------
高松中心部 500店舗1000店舗
東京船堀20店舗 150店舗
比較 25分の1 (4%) 約7分の1 (15%)

愕然とした。倍の価格を払って手に入れた東京住まいの足元は、地方中核都市に比べて豊かさの密度が25分の1しかなかったのだ。これが、東京現実だ。

「飽和水準」という残酷物差し

「いや、店の数は多ければいいってものじゃない」という反論が聞こえてきそうだ。その通り。人間享受できるモノや情報コミュニティには限界がある。

私は、生活必要な各種別享受対象スーパーコンビニ飲食店、クリニック、ジムなど)が一通り揃う目安を「飽和水準」と呼んでいる。



この水準を満たせば、徒歩圏内生活が完結し、多様な選択肢の中から自分に合ったものを選べるようになる。高松中心部はこの基準を2倍以上も上回る、いわばオーバースペック環境だ。


では、船堀8000万円の住まいはどうだろうか。



衝撃的なのは、9分も歩いてようやく駅前にたどり着いても、本来なら4分圏内で満たされるべき飽和水準(200店舗)の75%しか達成できないという事実だ。

まり8000万円という大金を投じても、生活の基礎需要すら徒歩圏内で満たせない。足りない25%の豊かさを享受するためには、電車に乗るか、さらに遠くまで歩くしかない。これはもはや「豊かさ」ではなく、日々の「消耗」だ。

高い住居費を払い、満員電車で心身をすり減らし、その結果手に入れるのが、地方都市の半額の住まいにも劣るスカスカ徒歩圏内

東京の「豊かさ」とは、マスメディア不動産業者が作り上げた、個人享受できないモノや情報在庫として抱えただけの幻想享受圏」に過ぎない。

これは個人価値観の問題ではない。都市人間ではなく、企業経済の都合で作られた社会的在庫装置と化しているという構造問題なのだ。我々は、その構造不都合から目を逸らすべきではない。

Permalink |記事への反応(1) | 04:50

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