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2025-08-12

店員への注文がぶっきらぼう理由

こんなツイートがバズっていた

家族ドライブスルー朝マックに寄ったんだけど、夫がマイクに向かってした注文が「パンケーキ牛乳ポテト。でポケモン」なの。耳を疑った。店員さんが単品ですか?セットですか?って聞き直してるのを若干イラつきながら受け答えしてて。でもぶっきらぼうすぎてなかなか伝わらない

https://x.com/mymtsynr/status/1954415895998026019?t=vWYOUDGjeMO-ufGMurkKSg&s=19



正直に言うと俺も店員に注文するときこういう態度を取るタイプの男だ

横柄だと思われているかもしれない

実際、家族には何度か「もうちょっと優しく言えば?」と言われたことがある

でも、あれは態度が悪いんじゃない

しろ逆で「恥ずかしいから早く終わらせたい」だけなんだ

俺は上下関係がはっきりしている家庭で育った

家族の会話は基本的命令形。「風呂入れ」「メシ食え」「早く寝ろ」。

から「人に頼むときは柔らかく言う」という習慣がそもそも根付かなかった

そのまま大人になって、俺はいわゆる体育会系職場に入った

から降ってくる指示は一方的で返事は「承知しました」だけで済ませる

上司ちょっと込み入った話をすれば「いいから要点を言えよ」「で?なにすればいいの?」と言われる

相手に寄り添う会話じゃなくて最短距離情報をやり取りするスキルが求められる

俺にとって「早く要件を伝えること」が礼儀になった

こういう環境にいると注文の場で必要以上に柔らかい声を出すのがどうしてもこそばゆい

芝居をしているみたいで顔が熱くなる

家でも職場でも、お願いは命令形か短い指示形でやり取りしてきた

から「お願いします、〜していただけますか?」みたいな言い回しは頭では正しいとわかっていても、口にすると自分が一段下の立場に降りるような感覚になる

もちろん、接客現場にそんな上下関係はない。それは理屈ではわかっている

でも、体が覚えてしまった反射は理屈では消えない

親の背中を見て育ち社会で同じ型の会話を繰り返してきた人間は初対面の人間もつい同じトーンで接してしま

しかも、注文というのは妙に注目される場面だ

自分の声が店内に響くし後ろには順番待ちの客がいる

俺の中ではあれは“公開スピーチ”に近い緊張感がある

からこそ仕事モード自分になるしかない

最短の言葉で切り抜けないと無能に思えるし下手に出ても無能に思われそうで嫌になる

「あの、えっと…」と間を取るのも嫌だし「お願いします」を付け足す余裕もない

恥ずかしさを直視しないために淡々と処理してしま

もちろんそれで相手がどう思うかまでは考えていない

というか、考えたくない

注文は一回きりのやり取りで終われば二度と会わない人だ

それなのに妙に丁寧に話す自分を演じることの方がよっぽど居心地が悪い

俺は「印象を良くするための一手間」より「恥ずかしさを避けるための最短距離」を選んでしま

たまに妻や友人に指摘されると、「そんなつもりはない」と反射的に答えてしま

本当に悪意はないからだ

でも、その“つもり”のなさが、他人から見たときには横柄さに見える

それはもう、逃れようのない事実なんだと思う

直そうと思えばできるかもしれない

でも、それは俺にとって、ただ言葉遣いを変える以上の苦痛作業になる

長年染みついた「頼みごとは最短で済ませる」という習慣と「弱みを見せるのは恥ずかしい」という価値観を根っこから書き換える必要があるから

パンケーキ牛乳ポテト」という注文はそういう心理的葛藤の表れで俺なりの精一杯なんだ

別に悪意があるわけじゃないからそんなに萎縮しないでほしい

Permalink |記事への反応(2) | 12:10

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