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< AVで、エロいらないか... |anond:20250727143111 >

2025-07-27

劉仲敬の「訪談105(2020年9月9日収録)」の要約

テーマ:「大陸體系(Continental System)」の最大限界について

1. 「大陸體系」は本質的弱者陣営

強者は「海洋體系(Maritime System)」に属する。大陸體系は外との貿易に弱く、内部も分裂的。

歴史的に「大陸體系」の最大成功例はスターリン時代ソ連(東独・チェコ工業力を得た)で、それも偶然の積み重ねによるものだった。

2. 最大の拡張可能性は韓国トルコの取り込み

韓国トルコが取り込めれば、大陸體系は米国との「覇権争い」が可能になる。

だがそれには米国内の深刻な混乱や外交的な失敗が必要

一方、最低レベル勢力圏ミャンマーまりで、これではまともな挑戦すらできない。

3.技術力確保と臨時同盟限界

冷戦時のソ連が東独やチェコ工業に頼ったように、中国トルコ韓国パキスタン技術依存しなければならない。

だが、これら3国との関係は「短期局所的な利害関係」に基づく臨時同盟に過ぎず、長期的な共同体とはなり得ない。

4.冷戦体制崩壊後のグローバル体制は「負の遺産清算

ソ連崩壊は「政治的真空」と「核兵器流出危機」を生み出した。

それを西側が「戦後賠償の逆転型支援(=マルシャプラン的)」で埋めたのが、いわゆるグローバル体制

この体制冷戦体制の延長であり、米国不本意ながらローマ帝国のように介入を続けるしかなかった。

5.ローマ帝国米国歴史に見る「現実政治宿命

空白地帯power vacuum)」があれば、帝国自然にそこへ進出する。

ローママケドニアを倒すと、より脅威的なシリア帝国が現れたように、競争者を倒せばさらなる介入が不可避となる。

現実政治家は「危機回避者」であり、理想主義では対応できない。

6.中国が目指す「最大境界」は地政学的にも困難

習近平が敘利亞まで影響力を広げられれば「最小限の大陸體系」が成立。

しかし、韓国トルコまで取り込んで「覇権競争」に挑むには、偶然と米国失策が重なる奇跡必要

7.冷戦体制崩壊の結果とトランプ政権意味

米国韓国ドイツから手を引けば、その空白を中国他国が埋める可能性がある。

それは戦略的失敗に繋がり、地図上の「色(勢力圏)」の変化が世界バランスを一変させる。

8.結論地政学連鎖する現実対応の積み重ね

戦争拡張は必ずしも戦略的完璧ものではないが、対応しなければならない。

知識人は「後からしかったと言う」役割にすぎないが、政治家は「今、決断する」役割を負う。

https://vocus.cc/article/5f66e813fd89780001ed6c28

Permalink |記事への反応(10) | 14:41

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