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2025-07-24

30年前、オジー・オズボーン武道館舞台裏で遭遇した話。

から約30年前、私が大学生だった頃、コンサートスタッフバイトをよくしていた。

武道館東京ドームなどの大きな会場で、日雇いバイトとして警備や搬入・搬出を手伝う仕事である

1998年3月5日日本武道館で警備のバイトに入った。

集合時間になると、数十名のバイト仲間が武道館の所定の場所に集まり、その日にどこの警備担当になるかが振り分けられた。

当然ながら、バイトから最前列の警備やりたいっす!」などと言えるような世界ではない。仕事なのだから、言われた通りに配属されるだけだ。

私はなぜか舞台裏に連れて行かれ、「ここにずっと座っていて。関係ない人が来たら入れないで」とだけ言われた。

そこは、武道館の中にある道場ライブ会場をつなぐ通路のドアの前。一般の人がライブとは別の目的で出入りしている場所だった。

「これじゃあ本番の音が聴けない……」と落胆しながら、パイプ椅子にただ座ってボーッとしていた。

すると突然、私の2~3メートル先に、徘徊する老人のように怪しくヨボヨボと歩くスウェット姿の男性が現れた。

よく見ると、それはオジー・オズボーンだった。人生で最も震えた瞬間だった。

オジーは近くにいたスタッフを捕まえ、私のすぐ右横にあった自販機を指差しながら、「ワンダワンダ!」と、缶コーヒーWONDAを買ってもらっていた。

その後、WONDAを手にしたオジーは、忙しく準備に走るスタッフの周りをウロウロしながらそれを飲んでいた。

想像してみてほしい。誰もが敬愛するヘヴィメタル帝王が、ノーメイクスウェット姿で、誰にも話しかけられることもなくうろついているのである

ここまで“素”のオジーを目撃した日本人は、私以外にあと何人いるだろうか。

そこへ今度は、長いブロンドヘアにベルボトムジーンズ長身男が颯爽と大股で歩いて現れた。ザック・ワイルドだった。カッコよかった。

ザックはオジーを見つけると、何やら話しかけ、そのまま二人は私の視界から消えていった。

ここまで来て、「今日の配属先、最高の大当たりじゃん!」と、一人感動していた。

やがて開演時間が近づき、私はそのタイミングトイレに行きたくなり、持ち場から少し離れたトイレへと向かった。

その道中、髪をなびかせて堂々とステージへ歩いていく一人の男性とすれ違った。オジーだった。

さっきの“徘徊老人”とはまったく別人。間違いなくそこには、ヘヴィメタル帝王がいた。

私は“スター”という存在本質を、この目でしっかりと見たのだ。

今でも忘れられない、貴重な瞬間だった。

そんな昔の思い出を、私は昨日(7月23日)の早朝、目が覚めた瞬間に急に思い出した。

その後、何気なくPCを開いてFacebookタイムラインを眺めていると、何やら海外アーティストたちが一斉にオジーのことをポストしていた。

!?」と思って、オジー・オズボーンニュース検索してみた。

↓↓↓

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250723/k10014871841000.html

驚いた。前触れもなく、夢でもなく、ただ目覚めた瞬間に思い出したオジーとの遭遇話。

亡くなった飼い犬が夢に出てくる……なんて話はよく聞くが、それに近い、なんとも言えない嬉しさがあった。

きっとオジーは、成仏される前にファンへきちんと最後挨拶をしてくれたのだと、私は思っている。

ありがとうオジー。安らかに

Permalink |記事への反応(1) | 11:06

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