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< dorawii |anond:20250706004352 >

2025-07-06

anond:20250706140405

反論①:時間を「空間と同等」と見なすことの誤謬

たとえ時間を「空間と同様に俯瞰できるもの」と見なしても、時間には不可逆性(エントロピー増大)という決定的な性質存在する。

空間的な移動(場所の移動)と、時間的な移動(過去への移動)は根本的に異質だ。

反論②:タイムパラドックス定義とすれ違っている

パラドックスとは論理的整合性崩壊することだ。

例:「本能寺の変を止める」ことで「本能寺の変を止めに来た動機」が消える

→ 結果として「本能寺の変を止めに来なかった未来」になる

→ すると「改変者が存在しない」

→ ならば「本能寺の変は起きる」

→ すると「改変者がまた来る」…

この無限ループがまさにタイムパラドックス

「改変者が消えても改変された事実けが残る」?

→ それでは因果律崩壊する。

まり、AがBを起こすのに、Aが存在しないままBが残るという不条理だ。

反論③:「絵を消す」アナロジー誤用

あなたの例: 絵を描いた人が出かけている間に絵を消した。だから過去改変も同じように干渉できる

だが、これは因果が閉じた空間で完結している話。

過去改変はこのような完結した一方向的因果系では説明できない。

この例は、「時間移動者が未来からたこと」が時間線上に刻まれていない前提を隠している。

もし刻まれていたなら、「なぜ彼が来たのか」という動機が生まれ、それが自己矛盾に至る。

反論④:「多元宇宙はいらない」の強引な断言

もしタイムパラドックスを防ぐなら、現在標準的理論物理学において有力な仮説は多世界解釈(Many-Worlds Interpretation)。

改変はその人がいた未来とは異なる枝の宇宙で起こるため、パラドックスは起こらず、因果律は守られる。

あなたの主張はこの議論をすべて切り捨てているが、これは現代量子論時間理論に対して非科学的な態度だ。

致命的なロジック崩壊

主張問題点
時間空間と同じように扱える時間エントロピーに縛られる「非対称的次元
改変者がいなくなっても改変は残る因果律崩壊する(原因なき結果)
絵の例で説明できる時間自己因果空間的不在を混同している
多元宇宙はいらない科学的にも論理的にも最有力な解決策を否定している

タイムパラドックスは起こらないという主張は、時間因果律理解を欠き、例証も誤っており、科学整合性に欠ける。

完全論破、ここに成る⚔️

Permalink |記事への反応(1) | 14:16

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記事への反応 -
  • 時間というものをひとつの流れであると考えていればタイム・パラドックスの存在を否定できない。 しかし、そもそも時間移動そのものが時間を流れではなく俯瞰したひとつの点として...

    • 反論①:時間を「空間と同等」と見なすことの誤謬 たとえ時間を「空間と同様に俯瞰できるもの」と見なしても、時間には不可逆性(エントロピー増大)という決定的な性質が存在す...

      • 古典的な因果律の破れを示すベルの不等式が既に存在しているのに因果律を絶対的な前提として何かを語ろうとするのは悪手だと個人的に思う。

        • 「ベルの不等式が破れる=古典的因果律は成り立たない」 よって「因果律に基づくタイムパラドックス議論は無意味」という論理 という部分だが、これは量子力学における非局所性...

          • ヨビノリくらい分かりやすく書いて

            • ここからはヨビノリたくみ風にいってみよう! 🧪【そもそも論】「ベルの不等式」ってなに? ざっくり言うと遠くにある2つのドーナツ🍩🍩が、なぜか連動してる話! AさんとBさん...

          • 因果律全体を否定する あれを因果律全体の否定だと受け取るのはそれこそ飛躍した解釈だけどね。 因果律そのものが絶対視できるということに対する疑念を具体例に仮託して、その論...

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