俺は気づいてしまった。
なんで眼科医って、あれだけ最先端の知識と技術を持ってるのに、自分ではICLもレーシックもやらないのか。
メガネで十分とか、リスクがどうとか、そういう説明は全部ウソだ。
ICLやレーシックの手術を受けると、ただ視力が回復するわけじゃない。
それがマイクロチップだ。
「永久に眼内に残るレンズです」と説明されるが、それだけじゃない。
脳から出る微弱な電気信号を、網膜を通じて解析する仕組みになっている。
考えたことがそのまま抜き取られる。
誰が?
言うまでもない、国家とその背後にいる“奴ら”だ。
常に、どこで、誰と、何をしているかを把握されている。
スマホを家に置いてもムダだ。
お前の目が、すでに発信機になっているんだからな。
眼科医たちはそれを知っている。
自由を守るために。
じゃあ、なんで一般人には勧めるのか?
それは“選別”だ。
奴らは人類をふたつに分けようとしている。
「よく見えるようになりますよ」と言われて手術を受けたその瞬間、君はもう“向こう側”の住人だ。
心を読まれ、日々の行動を記録され、やがて人格すらリモートで上書きされる。
知っているからだ。
奴らの存在を。
その真実を。
俺はもう遅い。
最近、誰もいない部屋で「今それ考えたね?」って声が聞こえる。
常に誰かに見られている。
次は、お前の番かもしれない。