保育園通いが発達を促進?研究結果を現役保育士目線で解説「保育園児は慣れているからできる側面も」
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/05a7737d7fa7b1f51930b8f5c013c9594eb71da4
東北大学の研究の件、この記事が私では良く分からないところがあります。
保育園児は、チャックを上げて下げてという声掛けで動くという練習をすでに積んでいるので、本調査でも良い成績が出るのは当然と思ってしまいます。
練習を積んでいるので良い成績が出るのは当然・・・それでしたら三歳児神話の否定としてはこの研究方法で有効のはずではないでしょうか。
他の個所についても同様であり、保育園児が出来るのは当然という考えならば、今回の調査は信頼性がその分あると考えていいはずです。
逆にこの調査結果は不自然だというのであれば信頼性が揺らぎます。
そうなると下記の箇所は何故なのかという疑問が沸きます。
調査ではじき出された数値自体は非常に参考になるものですが、現役保育士の立場としては研究結果を鵜呑みにすることは危険であると考えています。
保育園児が出来て当然ならば理由はどうあれのこの研究結果の信頼性を感じてよいのではないでしょうか?
なお次の記事でも心理的安定については未検証であることが触れられています
早期の保育園通いが発達を促進?現役保育士が研究結果を読み解いた
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/f06ec0ffd6d1c830991e01281f86783c8af7340f
心理的安定について検証出来たらそれはもちろんそれに越したことはありません。これに関しては私も思うところです。
ただ三歳児神話自体はともかく、愛着に関しては乳幼児は父親・母親以外でもでも他の複数の大人に対しても形成できるというのが現在の論調なわけですから、やはり心理的安定について大きな心配しなくても良さそうに思います。
心理的安定に問題がある(保育園よりも家庭の父親や母親がいい)という根拠もやはり無いわけですから、現時点では個人的にはそこまで気にすることもない気もします。
病気や障がいなどがあれば家庭での生活や教育も難しい可能性がありますし、保育園での生活についても誰でも必ず発達が促進されるとは誰も言ってないのではないでしょうか?
一方で「3歳以降の発達」について評価したものではないという指摘についても私も同感です。
それでも三歳児神話はそもそもが根拠のないものですから「根拠がないのだから三歳以降の発達が逆転する心配は今のところしなくてよい」と言えば済む気もします。
現役職員の解説として非常に為になる箇所として保育園では一人一人に寄り添うことが出来ないという部分があります
手を洗うのも滑り台も順番待ち、抱っこも子どもの求めに応じて出来るわけではない問題、これに関しては私も勉強になった個所です
今回の研究では、子どもの能力が早く上がるという点では(必ずしもとは言えなくとも多くの場合では)保育園の方が上といっても差支えはない気がします
その一方で職員が父親や母親の代わりとなれるほど一緒に構ってあげられるわけではないというのは、私たち素人も忘れてはならないのでしょう
これが仮に「保育園が一番素晴らしい」というのであれば「子どもの発達は早さを競うものだっけ?」という疑問にはなるのですが、
「三歳児神話はやはり誤りだったことが研究でも分かった」という結論であれば有効に思います
また現場をよく知る現役保育士の解説・視点は非常に役に立つものであり、今回の記事は他の方にも読んで頂きたいと思いました
子どもや大人に聞き取り調査をして、保育園や学童から早く帰ってお父さんやお母さんと一緒に過ごしたいと思う日々でしたか、そういう風に質問しどのような結果が出るかが知りたいです
もし「早く帰ってお父さんやお母さんと一緒に過ごしたいとずっと思っていた」と保育園や学童に否定的な日々を過ごしていたのが多数であるなら、保育園に関してはやはり見直したい分野と言えるからです
保育園の方が発達が早くても、3歳4歳のその程度の差異であれば、在園時間が短いほうが良いんじゃないか?と思えるでしょう
一方で、四歳児以降の能力の発達についての調査はあれば越したことはないのですが、そこまで重要かは疑問もあります。どちらのグループも同じくらいという結果はあっても、逆転するってことは流石にない気がします
知能テストに「知能テストの練習」をして挑んでも意味がない(結果が信頼できないものになる)んやで わからん場合はAIにでも解説してもらって
計った能力は家庭でも使うような保育園で身に着けるべき能力のようです。知能テストではなくて問題解決能力やコミュニケーション能力等です。なのでご指摘の件はちょっと当てはま...