デレステサービス縮小に寄せて、とは言いながらも特にサービス縮小とは関係なくお気持ち表明にすらなれない吐き出しである。
ずっと心に留めておけばよいのだがどうしてもじわじわとした苦しみが常にあり、ここに書き置かせて欲しい。人によっては大したことないことかもしれないし、自分でもそう思い込もうとしていたがどうしてもダメだった。
早く楽になりたいし長文を読ませるのも申し訳ないので先に起きたことの結論を言っておくと「担当アイドルにボイスがつくことを発表前にたまたま知ってしまいボイスがついたことにうまく喜べなかった」
思い出しながらなので詳細は齟齬があるかもしれないが、以下自分語りをさせて欲しい。
自分はモバマスサービス開始初期からのプロデューサーで、1年目からとあるアイドルを担当していた。担当はすごく人気があるわけではないが、幸いゲーム内での登場頻度や扱いはそこまで悪くない。総選挙で結果を残せないにしても、不人気と揶揄されるほどではなくSNS上で同じアイドルを担当するプロデューサーと交流したりしつつ楽しく過ごしていた。
イベントを走ったり、(担当の出演はもちろんなかったが)ライブに行ったり、嫁プロに入ったり合同誌を企画したり、ガチ勢ではないにしてもそれなりに熱心にやっていた方だと思う。
声付きのアイドルが増える中で、ボイスがついてほしくないといえば嘘になるにしてもある程度現状に満足していた。モバマス中期は今ほどボイスの有無による格差はなかったし、(当時のプロデューサーあるあるだと思うが)身内との交流で毎日楽しかったため飢餓感もなかった。10年と少し前、一番シンデレラガールズを満喫していた時期だと思う。
そんな中発表されたアニメ化については、少し、いやかなり他人事だった。だってどうせ担当出ないし。ゲームとは完全に別物として、ストーリーとかわいい女の子を楽しもう。背景として出るくらいなら触れないで欲しいな〜、くらいの気持ちである。期待しない方が精神安定のために良いという予防線もあったと思う。
アニメが始まり、武内Pが話題になり、サプボというものがあるのか、と思いながらもまさか担当に声が付くなんてことは思ってもいなかった頃、友人から声をかけられた。
「?????」
担当に声は付いていない。もし付いていたらTwitterのTLが大騒ぎになっていることだろう。
「あれ?ごめん、まだ放送されてないのか」
「?????」
「声優の友達からお前の担当アイドルのオーディション受けたけど落ちたって聞いて…」
「そ、ソウナンダー」
そこからの記憶はないが、流石に話を広げることはしなかったと思う。友人はプロデューサーではなくアイマスには全く詳しくないので、すでにボイス発表済の他のアイドルと勘違いしているのかもしれない。その日からしばらくは友人の認識違いであることを願っていた。担当に声がつきませんように、と祈りながら見るアニメは内容があまり入って来ず、不思議な感じだった。
結果として担当に声はついた。盛り上がるTLにうまく混ざることができず、まあ、知ってたしね、と割り切ることもできなかった。担当アイドルにボイスがついたのに、きちんと喜べなかった。自分のこの感情がなんかのかよくわからないまま、もう10年、ずっとそんな感じだ。
デレステはゆるくプレイしている。ライブにも行くし、グッズも買う。担当のことは大好きだけど、担当のボイスを聞くたびに心がざわざわする。
できることなら記憶をなくして、担当が初めて喋るところをもう一度ちゃんと聞きたい。
まとまりのない文章だが、ここまでとする。いつか自分の気持ちを残しておきたいと思っていたので、自己満足だが少しすっきりした。
未だボイスのないアイドルがたくさんいる中で贅沢な苦しみなのかもしれない。本当はサプボ勢の扱いなどの話もしたいのだが、これ以上広げるとさらに乱雑になってしまうので割愛させて欲しい。
なおこれは完全に余談だが、担当アイドルのオーディションに落ちたという友人の友人の声優の方は今やアニメの主役を何本もやっている超人気声優である。これからの活躍も祈りつつ、情報を漏らしたことについてはこれからも少し恨み続けるだろう。