ジークアクスについてのこのブログの感想、賛同出来る部分もあるけれど。しかし。
私はジークアクスは全体的に酷すぎた中でことシャアに関しては割と再現度高いと思ったが。
シャアの構成要素?と言うならば私は最も重要な要素の一つとして
「考えを常に表に出すとは限らない」があると思っている。
つまりは余白、想像の余地がある。ジークアクスはそれに限ってはそんなに悪くなかった(他は酷すぎた)。
その最たるものが1stの最終話で、瀕死の重傷を負ったキシリアの部下に対して「安心しろ。貴様に代わって閣下は必ずお守りする」と言う。
で、その直後にセイラに対し「やはりザビ家は許せんと分かった」と言い、それからキシリアを撃つ。
いくら何でもこんな短時間で考えを変えるとは考え難いので、兵士に向けて話している時点で多分キシリアを殺す決意を固めている。でもそれを表には出していない。
つまり「素顔を晒し」「唯一の肉親である妹の前で」嘘を付いている。
「シャアはこういう奴なんだよ」と言いたいならば、この場面は物凄く重要では?
でもどいつもこいつもそこを無視して、直接描かれてはいないシャアの内面、余白であるべき部分やそこから想定される行動を勝手に決めつけ、「シャアはこういう奴なんだよ」と断言する。そして嘲笑って愚弄し、ヘイトする。
そして最終回のシャリア・ブルのやった事ってまさにこれと同じなんだよね。お前はこういう奴なんだと勝手に決め付けて後方理解者し、その上で加害するという。