あるコンテンツを好きになって、長く見ていると、ふとした瞬間に「分かり合えないな」と思うことがある。
最初はみんな同じものを見て、同じように感動していたはずなのに、ある時期から少しずつズレが生じてくる。
それが古参と新参の分断、あるいは“コンテンツの変質”と呼ばれるものだと思う。
例えば、ある音声ソフトから生まれたキャラクターが、いつの間にか商業的なゲームの看板になっていたり。
ある同人ゲームから始まったキャラたちが、スマホゲームで大活躍していたり。
そこに違和感を覚える人もいれば、そこから初めて触れて「好きになった」という人もいる。
この構図は、何が正しいとか間違っているという話ではない。
そして、その違いがある以上、どこかですれ違いが起きるのは避けられない。
一つの教えから始まり、長い年月とともに解釈が増え、やがて派閥が生まれる。
コンテンツが長く続けば続くほど、「あの頃はこうだった」という思い出と、
「今が好きだ」という感情がぶつかり合うようになる。
その摩擦が起きるのは、ある意味では自然なことなのかもしれない。
でも一つだけ言えるのは、どちらの思いも本物だということ。
昔に出会って深く愛した人も、今から出会って夢中になっている人も、
そこに戻って、自分なりの距離感で楽しめばいいんじゃないかと思う。
それでも、自分の中にある“原点”だけは、変わらずに残り続ける。