正直「自分の一票なんて全然意味ないんじゃない?」って感じるのも普通だし、時間や交通費もかかるから面倒に感じる気持ちもよくわかるよ。
数字で冷静に考えてみよう。
まず、投票に行くのにかかるコストを考えると、交通費や移動時間、待ち時間などを合わせてだいたい2000円くらいになると仮定しよう。
次に、自分にとって有利な政策が選挙で実現した場合、税金の負担が軽くなったり公共サービスの質が上がったりして、年間で30万円くらい得すると考えてみる。
30万円ってのは実際にはもっと大きいかもしれないし、逆にもう少し低いこともあるけど、まあ妥当だろう。
問題は、自分の一票が選挙の結果を左右する確率がめちゃくちゃ低いってことだ。
かなり甘く見積もっても0.01%(つまり1万分の1)くらいの確率しかない。実際はもっと低いだろうな。
0.01% × 30万円=30円になる。
30円のために2000円かけるって、考えただけでも割に合わなすぎて普通は「投票なんて行かなくていい」と思うのも無理ない。
利己的に自分の利益だけを考えれば、投票に行かない方が得だって結論になる。
法律が守られて経済が安定し、医療や福祉などの公共サービスが受けられているのは、みんなが選挙で意思表示をしているからこそ。
こういった社会全体の恩恵は、一人あたり年間10万円くらいの価値があると考えられている。
だから直接的な30万円と合わせると、年間で40万円の利益を得ているわけだ。
0.01% × 40万円=40円になる。
40円って数字は正直ショボいけど、これだけ数字だけで判断するのは早計だよ。
この状況は「社会的ジレンマ」って呼ばれている。
結局全員が損することになる問題だ。
例えば、「俺だけ投票に行かなくても他の人が行くだろう」と考える人が増えすぎると、
そうなると、みんなが期待していた以上に損をすることになるんだよ。
だからこそ、面倒だったり時間がかかったりしても、投票に行くことが結果的には自分や社会を守る一番の方法になる。わかるよな?
これをやらずに文句だけ言うのは筋違いだし、逆にちゃんと投票に行って自分の声を届けることが大切だ。
わかったな。