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2025-06-24

Switch2当たらないから、アニメ版シャインポスト感想書く(7,8)

Switch2が当たらないから、当たったら買う予定のゲーム版シャインポストの予習として、ユーチューブ公式チャンネルhttps://www.youtube.com/@SHINEPOST)で期間限定公開をされているTVアニメシャインポスト感想を書いていく。

前 anond:20250623002741

7話

コメディ要素多めのゆきもじ回。これまでにも思わせぶりに TiNgS の三人に絡んできていた同じ事務所祇園寺(【ゆ】き【ね】)さんと伊藤(【も】み【じ】)が、実は元々は TiNgS の一員でその頃のグループ名は TINGS だと判明する。そして中野サンプラザでのライブ成功させるためにグループを抜けた二人を再加入させようと TiNgS 三人がドタバタする話。

……というか、ツンデレ祇園寺)さん練習生扱いだったの!? こんだけ姉御肌で頼りになるのに!? 別の意味で驚いてしまったが、7話8話でなぜこの二人がグループを抜けたのか明らかにされた時は得心した。筆者がある程度予測していた理由だったので。

さて、この7話の特徴として、今までマネージャーくんの前で「光って」言ったセリフは嘘であるというギミックを前提とした視聴者盲点を突くとある仕掛けが施されていた。それは「光らない」嘘があるということである。すなわちここまで作品を見てきた視聴者は視聴経験を通して、「嘘=光る」と認識するようになっている。キャラクターが嘘をつく光ると。しかしこれは真には「光るならば嘘」なのだ。つまりその逆「嘘ならば光る」は常に成り立つわけではない(古典命題論理における対偶・逆の関係)。

7話においてはマネージャーくんの嘘をついている人間が光るという特殊能力は、言語以外の嘘・偽り・誤魔化しについては効果を発揮していないことが明かされた。つまり、7話において明かされた真の事実は、ゆきもじの二人が元々 TINGS の一員だったことではなく、青天国春が今までずっと「パフォーマンスにおいて手を抜くという形で嘘をつき続けていた」という事実であったのだ。

言語的な嘘であったから光ることはなかったその偽りは、これまでに積もりに積もった青天国目標に真っすぐで嘘をつかないという視聴者先入観を真っ向から打ち崩すものだった。おそらく当時の視聴者は7話の最後でその嘘を指摘された青天国が「いつでも全力でやってるよ」と口に出して「光った」とき、ついに青天国春が光ったと大いに沸いたのだろうと推測する。

これは8話まで見終わって気がついたのだが、5人の頃のグループが大好きだったから戻ってきて欲しいと訴える青天国セリフに対して祇園寺さんの「あのころに戻りたいと思ったことなど、一度たりともない」と言う言葉マネージャーくんの前なのに「光ってない」。つまり嘘ではない本心言葉だ。8話を見終わればなぜ心から「あの頃に戻りたい」と思わないのか伏線が回収されるが、勘の良い視聴者彼女たちのグループ脱退の理由にここで気がついていたのだろうと思う。しかしまあ、青天国が手を抜いていたという事実を知ってからこのシーンを見返すと、本心を隠した彼女言葉祇園寺さんにとってはとんでもない侮辱になっていることが分かるな。

(ところで7話の後半の祇園寺さんが本音を言うシーン、正直興奮したよね。ギスギ修羅場スキーとして震え声の本音グフフフって厭らしい声出ちゃった。「私様」って作っていた性格を取っ払って「私」として本音を言うとこスキスキ。)

コメディパートということで面白かったところも。

8話

ゆきもじ回後半で過去回想。なぜ彼女たちがグループを抜ける決断をするに至ったのかが明かされる。

この回を見て思ったことは……辛い。いや、経験であることを隠していた青天国社長が一番問題なんだけど、それでも自分が唯一の芸能界経験者だから皆を引っ張っていかないとと奮起していたら自分より遥かに上手い青天国がわざと手を抜いていたことが分かるんだものしか彼女に対して目立った成長ができていないともアドバイスしちゃってたのだもの。惨めさやら悔しさやら恥ずかしさやら感情渋滞してしまうのはしょうがないよ。

イケメン芝居をしていたのを伊藤に見抜かれて、照れて素の声がでちゃう祇園寺さんかわいいね……)

天国が本気を出していないことに気がついた祇園寺さんと伊藤が、TINGS 全員が夢を叶えるため……青天国に本気を出させるためにあえてグループを抜けてライバル位置立とうとするの泣ける。すごい泣けるけど、実際やってたことは裏方としての TiNgS のサポートとか落ち込んでいる玉城や聖舞へのアドバイスとか普通に良き友人としての行為ライバルに徹しきれない情けないところがまた違った意味で泣ける。

(前から思ってたけど、ゆきもじのそのレッスン……根性論ベースで非効率的すぎやせんか?)

から本気を出して欲しいと言うゆきもじの訴えに、青天国は「本気なんて出さない方がいい!」と言ってもう一度「光る」。さあ次は青天国の憑き物落としだ。

今回ウケたところ。自分たちでは TiNgS を脅かすライバルになれなかったと言って崩れ落ちて号泣している祇園寺さんに、「あれだけ私達の心配をして面倒を見ていてくれて、それでライバルとか詰めが甘すぎる」と正論パンチしてギャン泣きさせる玉城。面倒見の良い祇園寺さんはあれで精一杯突き放しているつもりだったんだよ笑。確かにあれだけ構っておいて世話を焼いてライブでもバッチリ応援を送って、それで「ライバルに気安く声をかけるな」はギャグしかないけど笑。事実は時として人を傷つけるのだ。

次 anond:20250626175622

Permalink |記事への反応(2) | 18:11

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