今更ながら『ライ麦畑でつかまえて』を読んだ。
うちの若手が「学生時代に一番好きだった小説です!」とか、「大人が読んでも絶対に楽しめます!」って、そう言うんだよ。
興味を示したら先週、会社に単行本まで持ってきて貸してくれた。
そいつは仕事できるから信用してるし、だから読んでみたんだよ。
40過ぎで、初めてのライ麦。
喧嘩は弱いし、女にもモテない。賢いふりしてるけど中身は空っぽで、本物がどうとか大人は偽物だとか、それっぽいことをぼやき続けてやってることはただの家出。
最後は妹に会って甘えて終わり。
こっちは何かあるのかと思って期待してページめくってんのに、特に何にも起きないし、何にも変わらない。
もちろん、これを勧めてくれた当人には今ここに書いたようなことは一切言ってない。
「面白かったよ」とさっき、笑って本を返した。
だが内心は終始モヤモヤしたままだったので、ここに愚痴として書いてしまった。
あんなの、ただのクソガキだろ。
あの時代に合った話、ということだと思う 今の時代ではあんまりかも
別に嫌いじゃないけど文体がダルいのと若いうちに読む本だと思うのとで人に薦める気にはなれない