手に職をつけるためにエンジニアになろうだぜ!エンジニアじゃない仕事してる奴全員負け組だぜ!
インターネットで昔そういう書き込みやら広告やらをいっぱい見かけて「そうなんだ!皆そう言ってるならきっと本当なんだ!」とエンジニア職の門をくぐった。
まあ俺大学理系だし電子工学系なんでC++ぐらいは多少出来るっすよクッチャクッチャと乗り込んでいったが、果てしなくわかりやすい「死」をつきつけられることになる。
眼の前の「死」から逃げるようにして次々と転がり落ちていき、気づけばエンジニア業界の底辺にたどり着く。
無認可のB型作業所と言ってもいいような空間、異常な同僚たち、コイツラと同じ扱いになった自分の市場価値への絶望。
臭いと指摘するとよく分からない病名を連呼して被害者ぶるデブ。
日本語について指摘すると精神科の通院歴や手帳の話を自慢気にしてくるADHD。
精神病なのか人格破綻者なのか知らんが、約束を守るという概念が存在しない輩。
ヤバすぎる……確かにこういう人達にとっては間違いなく「手に職を持っていることが生き延びるための要件定義」なんだろうな。
エンジニアとしてのスキルと、人間としてのスキル、どちらか片方がかけても這い上がることは出来ない。
コイツラは人間としてのスキルが終わってるからここまで落ちてきた。
俺はエンジニアとしてのスキルが足りてないからここまで落ちてきた。
エンジニアとして成長すればここから脱出できるらしいが、人間として終わっている同僚たちが言うには「こんな所でスキルが身につくことはない。俺達は一生ここにいるんだ」。
分からない。
コイツらの言ってることがどこまで本当なのか。
ただ一つ言えるのは、俺が今いる場所は確実に、MARCHを卒業した人間が働くような職場じゃねえってことだ。
「インターネットはお前の人生に何の責任も取らない。大学の教授、ジョブカフェのスタッフ、お前の親、誰も責任を取らない。お前の人生に責任を持てるのはお前だけ。そして昨日のお前も責任を取らない。人間の思考力で自分の人生を頭の中だけで描ききるのなんて不可能だ。テキストファイルや図を駆使し、様々な数値を組み合わせながらお前の人生をどうしたいのかという企画書を作れ。頭の中で描くのではなく、紙やデータの形にしろ。作成完了後にあとから見返せるようにしろ。そして寝起きの冴えた頭で確認して、それが本当に大丈夫なのか整理しろ。人生で100点を目指せると思うな。なんとかして60点以上を取ることを安定させろ。1回しかない人生だから、失敗の確率を下げるために必死になれ。偶然の出会いで人生を決めるのだけはやめろ。どうしたらいいのか迷っているときに出会った看板や広告や書き込みや噂にフラフラと誘われるな。冷静に落ち着いて考えるんだ。人生80年の価値は就活の数年間で決まると言っていい。死ぬ気でやれ。大学受験なんてものはそこで有利になるための地方予選でしかない。本戦を死ぬ気でやるんだ。休むのは就活を終えたあとにしろ。社会人になってからも遊びたいなら、自分が楽しめる仕事につけ。俺は手に職をつけるためにエンジニア(笑)になったが、毎日クソつまんなくて死にそうだぞ」