以下、文章の各部分を順に取り上げ、問題点と改善案を提示します。
最近の自分の悩みでもあり、営業マン的な本を読むと「伝わることが大事なんだ」という話が書かれてるネタでもある話なのですが…
問題点:
「営業マン的な本」「ネタ」など、曖昧でカジュアルすぎる表現が多用されており、読者に「この文章は何を伝えたいのか?」が伝わりにくい。
「最近の自分の悩み」とあるが、具体的な悩みが明示されないため、読者が共感しづらい。
文末の「なのですが…」が宙に浮いており、文章が途中で切れた印象を与える。
改善案:
具体性を持たせる:「営業マン的な本」を具体的なジャンル(例:自己啓発書、ビジネス書)にするか、具体例(著者名や本のタイトル)を挙げる。
悩みを明確に:「最近の自分の悩み」を具体化(例:「クライアントに提案がうまく伝わらず、成果に結びつかないこと」など)。
文末を自然に:「なのですが…」を削除し、次の文につなげる。例:
最近、クライアントに自分の提案がうまく伝わらず、悩んでいます。ビジネス書には「伝わることが大事」と書かれていますが、実際に伝えるのは簡単ではありません。
「伝わる」はすごーく難しいんです。
問題点:
「すごーく難しい」は口語的すぎて、文章の信頼性を下げる。読者によっては幼稚に感じる可能性がある。
「自分一人の時にできていてもダメ、1回できてもダメ」が繰り返しで冗長。1文でまとめられる内容。
「相手の信頼が得られるぐらい続けて」という表現は曖昧で、具体性が欠ける。
改善案:
繰り返しを整理:「自分一人の時に~」と「1回できても~」を1文にまとめる。
具体性を加える:「相手の信頼」を具体例(例:クライアント、同僚)で補強。例:
「伝わる」ことは非常に難しい。単に自分ができているだけでは不十分で、一度成功しただけでも足りない。クライアントや同僚から信頼を得るまで、継続的に成果を出し続ける必要がある。
実力というのは「できない→できる→続ける→当たり前になる→伝わる」という感じで積み上げられてる。
問題点:
「という感じで」は曖昧で自信のなさを示す。説得力のある文章には不要。
「できない→できる→…」のプロセスは面白いアイデアだが、説明が抽象的で、読者が具体的なイメージを持ちにくい。
「伝わる」がこのプロセスの最終段階として唐突に登場し、なぜここで「伝わる」なのかが不明確。
改善案:
「という感じで」を削除し、自信を持って断定する。
プロセスを具体例で補強し、「伝わる」がなぜ重要かを説明。例:
実力は「できない→できる→続ける→当たり前になる→伝わる」というプロセスで築かれる。例えば、プレゼンテーションが最初は下手でも、練習を重ねて自然にできるようになり、継続することで「信頼できる話し手」と評価されるようになる。この「伝わる」段階に達して初めて、周囲から認められるのだ。
イラストの勉強をしている時に、「神絵師とイラスト入門者の違いは、当たり前にできることが違う」…(中略)…という話を聞いたことがあります。
問題点:
「話を聞いたことがあります」は間接的で説得力が弱い。自分の主張として語るか、信頼できる出典を明示すべき。
「神絵師」という表現は一部の読者には通じるが、一般的ではない。ターゲット読者が不明確。
例が長すぎる割に、テーマ(「伝わる」)とのつながりが薄い。
改善案:
出典を明確にするか、自分の主張として言い切る。
「神絵師」を「プロのイラストレーター」などに置き換え、一般化。
例を簡潔にし、「伝わる」につなげる。例:
イラストの例で考えてみよう。プロのイラストレーターは、入門者と比べて「当たり前にできること」が多い。例えば、色の選び方や構図の工夫が無意識にできるため、疲れずに高品質な作品を生み出せる。この「当たり前」が、クライアントに「信頼できる」と伝わる要因なのだ。
私の場合、10年以上ブログを書いて、文章や統計とにらめっこしてきたため、「言葉や数字を覚える能力はすごく高い」という自信はあります。
問題点:
自己主張が強いが、具体的な根拠(例:具体的な成果やエピソード)が乏しく、読者に「自慢」に映るリスクがある。
「すごく高い」は主観的で説得力に欠ける。客観的な基準や例を加えるべき。
「他人と会話してても【それそれ!】【計算速い!】を引き出すことが多い」は、カジュアルすぎて軽薄に感じられる。
改善案:
主観的な表現を客観的に:「すごく高い」→「ある程度の自信がある」。
私は10年以上ブログを書き、文章や統計データを扱ってきた。その結果、言葉や数字を効率的に覚える力が身についたと感じている。例えば、会議でデータ分析を即座に説明できたとき、同僚から「わかりやすい」と評価された経験がある。
発達障害持っていようと、ミスに厳しいお仕事にしてもいいし?…(中略)…向いてないことを努力するのは、ままならないもん…。
問題点:
発達障害や向き不向きの話題が突然登場し、テーマとのつながりが不明確。読者が置いてきぼりにされる。
「?」「ままならないもん」などの表現がカジュアルすぎ、深刻な話題とのギャップが大きい。
「向いてないことをしないほうがいい」という主張と「やってもいいけどね」の矛盾が解決されていない。
改善案:
発達障害の話題は、テーマに関連する場合のみ簡潔に触れる。関連が薄いなら別の記事で扱う。
向き不向きは確かに存在する。発達障害がある場合や、ミスが許されない仕事では努力が特に大変かもしれない。しかし、向き不向きに関わらず、努力を重ねることで「当たり前」に変えられれば、自信や評価につながる。それが「伝わる」ことの価値だ。
超大変だけど
問題点:
結論が「超大変だけど」で終わり、投げやりな印象を与える。読者に何を残したいのかが不明確。
全体のまとめがなく、話が尻切れトンボに終わる。
改善案:
「伝わる」ことは簡単ではないが、できないことから始めて「当たり前」に変える努力は、必ず自信や評価につながる。向き不向きに関わらず、続けることで自分の可能性を広げてほしい。
句読点の使い方:文中に「?」や「…」が多用されており、読みづらい。「?」は疑問文以外では避け、「…」は控えめに。
漢字とひらがなのバランス:「デキる」「にらめっこ」など、ひらがな多用が幼稚な印象を与える。漢字を使うか、フォーマルな表現に。
誤字や不自然な表現:「当たる前になるまで」は「当たり前になるまで」の誤字か?文脈が不明確なので修正を。
感情的な表現:「ピリピリしている」「トラウマ級の失敗」など、感情的な言葉が多用され、客観性が損なわれる。ニュートラルな表現に置き換えるか、具体例で補強。
テーマを明確に:「伝わる」ことの難しさと、それを達成するための「当たり前」のプロセスに焦点を絞る。
具体例を効果的に:イラストや語彙の例は良いが、冗長さを削り、テーマとのつながりを明確に。
トーンを統一:カジュアルさと専門性をバランスさせ、読者層(例:ビジネスパーソン、自己啓発を求める人)に合わせる。
読者の視点:読者が「自分ごと」として共感できるよう、具体的なエピソードや行動喚起を加える。
簡潔さを重視:同じ内容の繰り返しを避け、1文1意を意識。全体の長さを2/3程度に圧縮可能。
5.修正例(冒頭部分のみ)
以下は、冒頭を改善した例です:
「伝わる」ことは、仕事や人間関係で非常に重要だが、簡単ではない。
最近、クライアントに提案がうまく伝わらず、悩んだ経験がある。
この文章は、著者の経験や考えが率直に書かれており、親しみやすさがある一方で、
「伝わる」ことの難しさというテーマは魅力的ですが、
それを効果的に伝えるには、論理の整理、具体性の強化、トーンの統一が不可欠です。