以上、で終わりたいところだが、以下蛇足。
「君の名は。」という映画では、分裂した彗星が、何の事前注意喚起もなく某所に落ち、町が一つ消えてなくなるという大惨事展開が描かれるが、あんなことが現代日本に起こり得るだろうか。答えは「否」だ。
当たり前だが、地球に飛来する可能性がある隕石類は事前に観測され、衝突の危険性があれば事前に注意喚起される。あの世界ではそうした観測機能が何らかの事態により壊滅しているのであれば話は別だが、どうもそういうことはなさそうだ。
舞台が現代日本である以上、これはガバ設定と言わざるを得ないが、このことをもって「『君の名は。』はガバ設定www」という主張が広く説得力を持つかというと、これも答えは「否」である。
なぜかというと、同作は入れ替わりと、それに伴う時系列のズレ、キャラ同士の関係性のドラマに求心力があり、上記ガバはストーリー上、重箱の隅的な些細なことと捉えられるからだ。
裏を返せば、些細なガバ設定が気になるのは、そもそもストーリーが面白くないのだ。
ガバ設定とかご都合主義とか言ってるやつ、そもそも考えが浅いだけなんだよな。 特に調べもせずに「俺が違和感を覚えたからガバです」とか「こういうときはこう行動するに決まって...