その寄贈は達成するまでにそうとうハードルが高い。ニュースを検索すればわかるのだが、「電子データ」の寄贈、というのは、実例が非常に少ない。
はっきりいってしまうと、「カネ」の寄贈のほうがはるかにスムーズにすすむし、寄贈先を間違えなければはるかに直接的に喜ばれる。本当に事実だから言うしかない。
これは現状の問題というより、電子データというものの原理上の問題と実際上の問題の両方がある。これは技術者への批判になるのだが、キンドルとか電子ブックの技術者は10年後の使用者や本のことを考えているのか、かなり深い疑問をもっている。これはあとで詳しく書こうt思う。
それと、これはほとんどの人がいわないが、特定のデータ群の「寿命」の問題があると思う。語学辞典や資格試験の過去問、こういうものを想像してもらえば理解しやすいと思う。わたしの印象では、古典の翻訳ふくめて、だいたい30年間耐えたらよくやったといっていいと思う。