非常に良い質問です。では、時代背景を踏まえて、丁寧に解説しましょう。
⸻
日本の庶民が 「白米(精白米)」を日常的に食べる ようになったのは、明治時代後期から大正時代にかけて、都市部を中心に普及したとされています。
全国的に一般庶民の食卓に白米が浸透したのは、おおむね大正時代末期〜昭和初期(1920年代〜1930年代) とされています。
⸻
白米は、江戸時代までは高級品であり、主に武士や富裕層の食べ物でした。
庶民、特に農民の主食は、以下のような雑穀や未精白の米(玄米・分搗き米) が中心でした。
特に地方や農村部では、米が貴重だったため、麦や粟、稗などの雑穀を中心に、少量の米を混ぜた「雑穀飯」が主流 でした。
江戸の町人などは、比較的白米を食べられることもありましたが、それでも贅沢品として扱われ、日常的に食べる家庭は少なかったのです。
⸻
これらの要素が重なり、明治後期〜大正期にかけて、白米食が徐々に浸透していったのです。
⸻
| 時代 | 庶民の主食 | 白米の普及状況 |
| 江戸時代 | 雑穀、麦飯、玄米 | 高級品、特権階級の食べ物 |
| 明治時代(後期) | 雑穀+米の混合 | 都市部で白米が広がり始める |
| 大正時代〜昭和初期 | 白米(都市部中心) | 広く普及し、農村部にも浸透 |
| 太平洋戦争 | 白米の供給制限 | 米不足で麦飯や芋飯が主流に |
およそ100年続いた文化も2024年を境に終わり、白米は再び庶民が食べられない高級品へと戻りました。
外国産食べたらええやん
たった100年は文化とは言わない
たった100年は文化とは言わない