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2025-05-16

『刺さる人』3人くらいに刺さってから同人創作がすごく楽しい

二次創作の話。筆者は小説書き。

ぶっちゃけ運よく手に入れられたものを自慢してるだけ。

 

「刺さる人に刺さればいい」という創作者の言葉をよく目にする。

誰か刺さってからの話はあまり聞かないような気がする。

大変幸運なことに、私の場合、書いたものを全く見知らぬ人にとても気に入っていただけて、それから単位での交流を持つに至ったので、増田に書き残しておこうと思う。

 

とある作品ものすごく好きになった。

一般的知名度はまあまああるかもしれないけれど、いわゆる同人向けの人気はあまりない作品である

その中のとあるカップリングに真っ逆さまに落ちた、これは天啓かと勘違いをするほどだった。

私は好きになったらとにかく書くタイプで、なんぼか作品を仕上げてアップしたが、

・同性CP絡みではない(男女CPだった)

小説

地の文が多い

こういう形式作品は正直閲覧数が伸びない、あまりまれない。

世の中そういうものから仕方ないと納得しているし、話を書くことが楽しくてそれだけで大体満足できている。

でも、表に出しているからには誰かに読んでほしい女々しい心ももちろんある。

そうなればSNSなどを活用して宣伝ということになるけれど、昔それで妙なことに巻き込まれ経験があるので、積極的にやろうとは思わなかった。

Webイベントなど、誰でも参加可能企画が時々あったから、それには有り難く参加させていただいていた。

元々書くことが大好きな性分だけど(こうやって増田投稿する文章を考えていることも物凄く楽しい!)、

描写を重ねていくほどに好きなCPへの深度が増していくような感覚はとても病みつきになる、それがたとえ自分妄想でただの勘違いだと分かっていても。

作品ができたら都度pixiv投稿し、日々自作品のページを確認しては、今日はこれくらいカウンタが回った、見てもらえたー、うれしー!というのをしばらく続けていた。

 

作品を作っては投稿ということを始めてから1,2年ほど経ったある日、投稿している作品すべてのブクマ評価が増えていることに気付いた

(それまで閲覧数以外の数字ほとんど増えなかったからすぐに分かった)。

その日以来、約3ヶ月間、投稿した作品すべての評価が1ずつ増えていった。

(※pixiv作品評価は1作品につき1日1回押せる)

「ああ、これは私の書いたものが『刺さった』のだな」

という実感がこのときかにあった。

少しだけ怖ろしさがあったが、それ以上に物凄く嬉しかった。

毎日増えていく作品評価を目にしながら、ああ名前の分からないあの方は今日も見に来てくださっているのだなと、胸がじんわりと暖かくなった。

 

それから少し経ち、とあるWebアンソロジー企画に参加した後、企画ページに掲載していたメールアドレス宛にメールが3通届いた。いずれも感想メールだった。

1人はpixiv毎日評価を押してくださっていた方で、もう2人は界隈で活動している絵描きの方だった。

アンソロジーに提出した作品は、せっかく晴れの舞台に出すのだから! といつも以上に気合いを入れて書いたものだ、手前味噌ではあるが、会心の出来だったように思う。なので、3人ものから感想をいただけるのは小躍りするほど嬉しかった。

3人の方とそれぞれにメールでやり取りをしていたが、やはり小さな世間なのでそれぞれがうっすらにそれぞれを知っている状態だった。なので、いっそ4人でDiscodeで話をしませんかと提案してみたら、みんな乗ってくれた。

(※Discord誘導したのは、交流していることをあんまり表に出したくなったかである。面倒なことに巻き込まれからなるべくリスクを避けるようにしている)

それからはだいたいずっとDiscodeで、ずっと4人で話をしている。3年くらい、ずっと。

同人誌を発行するなどの本格的?な同人活動は私だけが経験があって、他の3人はWeb上にアップすることしかしていなかったようだったが、一人数ページずつ描いて(書いて)もらって合同誌のようなもの作ってみたりした、めっちゃ楽しい

 

やってることをこう書いていくとただの駄サイクルなんだけど……、別にいいやん駄サイクルでも!生活の上での楽しみなんだし! と開き直ってもいる。

この仲間内誕生日不思議と秋に集中していて、前に誕生日プレゼント~と茶化して作った同人誌を送ったら、意外なほどに喜んでもらえたので、それからは毎年同人誌を作ることにした。自分の好きなものを書いて感激してもらえるのはこちらとしても嬉しい。

今でもその原稿を書いている。

これまでと同様にWebイベントに参加したり、昨年からオフイベントにも出るようにしたのでこの同人誌は他の人にも頒布してるけれど、そっちの方が「ついで」のことのようになりつつある。

 

今のジャンルで書き続けるようになってもう6年近くだ。

先にも書いたが、元々同人的な規模は大きくない界隈であるので、私がこのCPが大好きな人間だというのは界隈の人間はそれとなく知れ渡っているのだろう。

もうここが私の限界なのだと思う。

きっと私の作品は、これ以上の誰かに見てもらえることはないし、これ以上の誰かに刺さることはない。

それでも、『刺さる人に刺さって』、これから創作を続けられる私は大変な幸せ者だ。

この関係がどうか呪いにならないことを祈りつつ、続けられるだけ続けていきたいなあと思っている。

Permalink |記事への反応(8) | 07:56

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記事への反応 -
  • 素直な文章でいいね

  • いい話だ 心底羨ましい

  • ほっこりした~ ないす文才~

  • ほっこりした~ ないす文才~

  • いい話聞けた……! 素敵なお話をありがとうございます。 隙自語なんだけど。 今、私pixivに投稿し始めて約1ヶ月経過。 もともと4年くらい好きだった作品。 それこそ啓示を受けたよう...

  • 「駄サイクル」がダメなのは 「内輪の少数で褒め合っててだっせぇ。レベル低っw」という事じゃなくて、 読者の顔が見えすぎることによって読者にへつらう方向に流れるからだと思...

  • すごく大切な仲間だと思う その人たちと肉体的にも繋がるべきだと思います

  • いいね。さいこうだ

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