Movatterモバイル変換


[0]ホーム

URL:


はてラボはてな匿名ダイアリー
ようこそ ゲスト さんログインユーザー登録
< anond:20250512011912 |anond:20250512011241 >

2025-05-12

成長を終えた俺の部屋で、沖縄に渡った2021年10月当時のカレンダーは真っ青なピンに止められていた。

ピンには赤いネズミが掛かっている。腹に大きく白文字でBと書いてある。バカだ。大学の前で大量派兵されていた通信業者か何かのキャンペーンキャラクターだったはずだ。

卒業最後バンド練習、3年と8ヶ月好きだった先輩にこれを持っていこうとしてたような、それは後世に付け加えられた脚色のような気がする。成人(大学4年生当時の基準で)を過ぎた男が、目上の社会人女性をそんなおもちゃで気を引こうなんて考えるの、バカだろう。この、腹を押すとキャンペーンソングを2小節歌い出すネズミよりバカだ。

しかし、そんなおままごとが罷り通ったら、このバカ赤いネズミミッキー・マウスだったろうに。今の俺は、どうだ?俺をミッキー・マウスのようにマーチさせられるか?踊って、砕けて、浜の真砂と消え入るか?

底抜けに明るい島にいて、俺は穴グラを掘っている。主にストグラを視ている。暗い夜はたまに赤い雲がある。光の加減か、黄砂色違いか、バカネズミ影法師か。

自分を省みて、もう少し腰を深く、振り子の足は早く、駄目だコサックダンスじゃ前に進めない。

厭世の天幕を突き破ってまで振ったモンキーダンスは、腰が引けていた。

Permalink |記事への反応(0) | 01:22

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

記事への反応 -

記事への反応(ブックマークコメント)

全てのコメントを見る

人気エントリ

注目エントリ

ログインユーザー登録
ようこそ ゲスト さん
Copyright (C) 2001-2025 hatena. All Rights Reserved.

[8]ページ先頭

©2009-2025 Movatter.jp