世の中的には生成AIに要件伝えて生成させたコードをコピペして動かして「はい!生産性爆増!」っぽいけど、生成AIが吐き出したコード読むだけじゃ全然分からん。
Clineで使い慣れた言語・フレームワークのコードを生成させたら見たことがないエラーが出て面食らった。
原因はフレームワークのnewコマンドで自動生成される設定ファイルが全然違う書式で書かれてた。
(どうやら遥か昔のバージョンだとその書式だった模様)
GitHub CopilotやCursorだったら確認しながらtab押してくからこれなら予測変換みたいなものだし大丈夫だろう、おお便利便利……
と思って使ってたのだが、テストするとデータ作成時にフィールドに抜けがある…。
確認したらPOSTするJSONに存在しないkeyが含まれてた。それっぽい名前がサジェストされてそのままtabを押してしまったらしい。
手動でテストしてたから助かったが、この手の外部API使って更新する系はテストをモックしてたりするので危うく本番障害になるところだった。
それこそ特にこれまで触ったことない言語・フレームワーク・ツールを使ったコードを生成AIに吐き出させてもさっぱり分からん。
読むだけだとさっぱり分からないので結局生成されたコードを写経しながら、分からないところをググったり生成AIに質問したりでやってるんだが、まあコピペ勢が40秒でPR上げてるところを、2時間・3時間とかけてるからまあ生産性が悪い悪い。
昔から書かないと覚えられなくて、学生時代もテスト前は過去問解く前にまずは授業中に取ってたノートをとにかく写経してた。
友人からは「過去問だけやって、よく分からなかったとこだけ該当部分をノート見れば分かるじゃん」と言われたが分からないのでしょうがない。
あとプログラミングだけじゃなくて、議事録も最近はZoomとかが自動生成してくれるようになった。
が、こいつがとにかく俺と相性が悪い。
これまでは自分で会議中に議事メモを書いて、終わった後に手直しして論点やToDoをまとめてたので会議の流れややるべきことが頭というか体に入ってきてた感じだった。
それが自動生成されるようになって、確かに時間はかからなくなったかもしれないが、流れとかやることとかが全然頭にも体にも入ってこなくなってしまった。
議事録については結局自分用にメモを取って、あとで自分用に論点やToDoをまとめるというのをやってるが、正直会社から見ると「生産性が低い奴」なんだろう。
おそらく元々読めば理解できるタイプ、それこそ教科書を何回か読めばテストで点を取れるタイプはコード生成AI時代に大活躍できるのだろう。
あるいは今後出てくるコード生成AIネイティブ世代は書かなくても理解できるのが当たり前になったりするのだろう。
……いやそんなことあるか?
これそもそも生成AI以前から「手を動かさなくても公式のREADME読めばすぐ使える」みたいな能力で、そんな奴ごく一部だろう。
教科書何回か読めばテストで点が取れるのも塾行かなくても東大合格できるみたいな特異点みたいな人間だろう。
これまでは結局のところ人海戦術で各言語・フレームワークなどを理解して、大量に書く必要があったから書かないと理解できない俺のようなオールドタイプもプログラマーになれた。
しかし今後はコード生成AIが言語・フレームワークは理解しててすごい勢いでコードを生成してで生産性は爆上がりするから、読めば理解できるニュータイプしか生き残れないのかもしれん。
それこそビル・ゲイツ氏はExcelのレビュー時に仕様書500ページを読み込んで1900年閏日問題について的確に指摘したり、岩田聡氏は任天堂取締役室長時代に週末でNINTENDO64のグラフィックスチップの制御命令コードを完成させたりしたそうだ。
そういった人ならコード生成AIが出したコードについても目grepで瞬時にバグを見つけて直して爆速リリースとかできるのだろう。
……凡人には無理ゲーすぎるな。
なんてか、最初は教訓的に
「良い子の諸君!書かないと覚えられないと詰むから、読んで覚える力を強化したほうが良いぞ」
的なことを着地点で考えてたけど、これもはや地頭が良いとか先天的にニュータイプしか生き残れないやつや。
生成AIがコードを産むなら、みんな死ぬしかないじゃない!(読んで覚えられる)あなたも、(書いてしか覚えられない)私も…(錯乱)