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2025-05-09

anond:20250508214755

2025年5月9日、ワイの日記やで。

昼過ぎちょっとした買い出しのつもりで商店街まで出かけたんやけど、なんや今日は街の雰囲気おかしかった。いつもは閑散としてる通りに、突然、見知らん美女たちがあちこちに立っとって、こっちをじっと見てくるんや。妖しく微笑んで、手招きしてくる。

最初客引きか何かかと思た。でも違う。視線が、妙に刺さるように甘いんや。ひとりが近づいてきて、ワイの腕をそっと取った。

「ねえ、疲れてるんでしょ? ちょっと寄っていかない?」

その言い方がもう、やわらかくてとろけるようで、脳みそがまるごと砂糖漬けになったような気分やった。気がついたら、ワイは小さな路地裏の喫茶室に連れていかれてて、そこで三人の美女に囲まれとった。どの人もまつ毛が扇のように長うて、指先は氷みたいに冷たいのに、妙に気持ちええ。

「おじさまって、なんだか……頼りがいありそう♥」

「強い人って、ほんと、魅力的♥」

「でも甘えん坊なとこも、ね♥」

その瞬間、背中にふわっとした気配を感じた。振り返ると、ゴミーが店の出入口の上で逆さにぶら下がって、信じられんって顔でワイを見とった。小さく首を横に振って「ぷしゅー……」とため息までついてる。

「……あ、あかん。これはおかしい」

我に返って立ち上がろうとしたところで、突然、店の扉がバン!と開いた。

そこにおったんは、怒りをまとったフェミちゃんや。

あんた、何してんの?」

「いや、これはその……違うんや」

ちゃうやろが。これはアホやろが!!」

次の瞬間、ワイは店の外に引きずり出され、路地裏で正座をさせられた。横ではゴミーが腕組みポーズで「そらみたことか」みたいな顔しとる。フェミちゃんは一枚の買い物袋を足元に叩きつけて、こう言った。

「ウチ、バター買ってきてって言うただけやのに、なんでこんなスイート地獄に足突っ込んどんの? 反省文、あとで三千字書け」

甘い香りの残る空気の中で、ワイは静かに地面を見つめとったんやで。

Permalink |記事への反応(0) | 21:35

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