•第二次世界大戦後、日本では**農地改革(1946〜1949年)**によって地主制が解体されました。
•自作農を広く普及させる目的で、農地を小規模に分割・配分した結果、小さな農地が各地に分散する構造が定着しました。
• その後も、相続を重ねるたびに農地はさらに細かく分割され、「細かくてつながらない農地」が多くなったため、大規模化が困難になっています。
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•農地の売買や転用には厳しい許可制が敷かれており、自由に大規模集約できません。
•特に「農業委員会」の許可が必要で、営農実績や地域の理解などが求められ、農地の自由な集約・統合が難しい仕組みになっています。
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3.兼業農家の多さ
•日本の農家の多くは、農業以外の仕事(会社員など)で生計を立てている兼業農家です。
•農業が専業ではないため、土地を集約して大規模化する意欲も乏しく、また手放すことにも慎重です。
•農地は「家の財産」として保有される傾向が強く、貸し出し・売却に消極的になりがちです。
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•日本の農村地域では、**「集落営農」**などの形で、地域全体での合意が重視されます。
• 大規模経営を行うには、地域の合意形成が必要ですが、土地所有者や関係者が多岐にわたるため、調整に時間がかかる傾向があります。
• 「よそ者に土地を貸したくない」「伝統的な農法を続けたい」という心理的な壁もあります。
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•日本の農業は、**水田中心(米作中心)**に発展してきたため、大規模化によるコストメリット(規模の経済)が出にくい分野が多いです。
• たとえば、アメリカのように大規模穀物農業(小麦・トウモロコシなど)で大面積を機械化すれば効率が上がりますが、日本の田んぼは細かく、水利権や地形も複雑なため、単純な大規模化では効率が上がりにくいのです。
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•農業従事者の高齢化が進んでおり(平均年齢68歳超)、若い世代への継承が進んでいません。