この速さなら言える!
D&Dやソードワールド・ウィザードリィと連綿と続く古典RPG的コンテンツ、大元を辿ればトールキンに行き着くようなそれらの「剣と魔法の冒険譚」が持つ世界観に対して、現実主義的な観点からある種のスノビズムが如きメスの入れ方をかましては「どうだ!俺の完璧な考察!参ったか!」と踊り狂う輩が昔から嫌いだった。
それがあくまで悪ノリの一種でしかないので作者も真面目に考えているというほどではないという前提を崩すことがないなら受け入れることも出来るが、真面目くさった顔をして「科学的思考により考察すれば生態系がああしてこうして栄養やエネルギーの流れはどうたらこうたら」と抜かすような連中はどうにも虫酸が走るのだ(別の作家の名前を挙げれば、天原はセーフだけどKAKERUはNGって感じかな)
そもそもファンタジーはあくまでファンタジーでありそれ以上でも以下でもないということは誰もが遊びの大前提として捉えるものだと俺は思っている。
「人型ロボットとか馬鹿馬鹿しいよな」「いいやミノフスキー粒子散布下での宇宙戦争は有視界での接近戦を前提としているのでAMBACの効果を得られる人型こそが……」といった論争は、そういった議論ごっこが好きな奴らが誰の目にもつかない場末の掲示板でやるならまだしも、出版社を通して出すような本では慎んでいくべきなのではないかということである。
今しがたのべた「であるべきなのではないか?」というのはあくまで自分の個人的な趣味嗜好の一種でしかないことは理解している。
人類全体が受け入れるべき絶対的イデオロギーだとは思っていない。
単に俺自身がこういったものがどうにも好きになれないというだけの話だ。
ダンジョン飯のような作品がやりがたる「ゴーレムというものは……」「魔法というものは……」「ダンジョンとは……」といった考察なんてものは出口と入口が反転していることにも気づかない連中がポストモダニズムごっこを繰り返す超無秩序ソーカル事件状態でしかないのに、何故それをあんなに真面目くさった顔を真っ赤にしながらやれるのだろうか本当に気持ち悪いな……という感情論でしかないのだ。
ダンジョンなんてものは風化した古代遺跡へ盗掘に行った連中がそこに住み着いた野犬の群れに襲われたのを「我々は冒険者なのだが、モンスターとの戦いから辛うじて逃げ延びてきた。これはダンジョンにあった宝箱から取ってきた財宝でござる(単に昔の偉い人が普通に保管してたのを盗んできただけ)」と言い換えただけであり、それをベースに作られた数々の冒険譚が積み重なって作られた集合意識的な「ダンジョン」という概念に対して後付けでそれっぽい補正をつけるという行為のどこに科学的な考察があるのかと、俺はずっとずっと思ってきたのだ。
概念の成立をその歴史から紐解いていくこともせずに全く別の所から引っ張ってきた理論を持ち出して「逆算したふり」をかまして見せる行為は、その文化が成立していった背景を踏みにじるようなものだと思えてならないのだ。
つまり、魔法というものの成立について紐解きたいなら学びを得るべきは金枝篇であって熱力学ではないということだ!
否定される謂れもない。
あるので、言えるタイミングがあるうちに言っておくということだ。
今だけ文句いえ美って奴だな←?
death6coin いいぞ増田で吐き出せ
ありがとう。「ウンチはトイレでするもの」みたいな肌感覚はこれからも大事にして生きていきたい。
wdnsdy面白ければ目線が上だろうが下だろうがお約束展開だろうが逆張りだろうが何でもいい。面白くないやつだけが悪
kori3110 なるほど。好みのとして理解はできる。魔法は科学的に説明出来たら魔法やないやろ問題みたいな。ただ、上から目線の正体は作者や作品というより「それが商業的成功により絶対正義扱いされること」のような気も
情報の洪水に脳が殺られ自分の中での「面白いから正義」が全人類にとっての善悪なのかを切り分けきれてない人が増えてきたように感じる。俺は最初から最後まで「俺の個人的な感想だけど、俺は嫌いですね」しか言ってないのに、それ以上の何かを見出されているようなコメントが多いように思った。
魔法陣グルグル
あれはお巫山戯だと自覚したうえでのお巫山戯を貫いていると思っているので個人的にはあり。まあ本文読んでからのコメントなのか、タイトルだけ見ての条件反射なのか、そんなのどうでもいいから俺の好きな作品の話がしてーんだよなのかは読み取れないんだけど。
cider_kondo どうでもいいけどウィザードリィって3番目に強い武器がカシナートとかそういうノリのゲームやぞ(巨頭の片割れたるウルティマも平然と宇宙行ったりラスボスがコンピューターだったりする(ネタバレ(そこ気にする所か?
そもそもラスボスの名前が……なんて話は今関係ないよね。俺が言ってるのは古典的ファンタジーの世界観を踏襲した作品群についてのことであって、それぞれの中で個別にお巫山戯要素があるかってマジで今関係ないよね?
nnnmmmlllD&D自体が「古典ファンタジーのお約束的世界観に対して上から目線でゲームシステム化、数値化しようとする作品」なんですが
altar 予想通りウィザードリィが入っている出オチ、だと思いつつ増田の思想を読み進めていくと大元として自分で挙げたトールキンを否定している二段オチだった。
nowa_s民間伝承を体系化して己の世界を作ったトールキン、トールキンの作った世界を数値化・システム化したD&Dその他のPPGには嫌悪感ないのかな。/「趣味趣向」じゃなく「趣味嗜好」と書いてるとこは好感持てる(上から目線)
ぐぅ……いい意見だ。話をちゃんと聞いてもらえていると感じる。俺の中に「トールキンはそれまで散り散りだった伝承を集約して世界観を構築したから凄いのでセーフ」「ガイギャックス達がやった試みは挑戦的だからセーフ」という実力主義的な差別意識があったことを指摘されている。「いっちょ噛みはアウトだけどガチの構築ならセーフっていうならダンジョン飯もギリセーフでは?」みたいな話だよね。結論だけショートカットして語れば、俺の個人的な感想の線引きは俺が決めていいはずだ!でもその権利は君にもあるよね!みたいな所に落ち着きそう。人間って勝手だよなあ。
FutureIsWhatWeAre空想科学読本より「すごい科学で守ります」路線のほうが好き という話なら多少は賛同する
petronius7同類として私は柳田理科雄が嫌い、科学的な目線でメスを入れるフリはしても、合理的に考えたら絶対そうは成らんやろといういい加減な話が多く、技術者として読んでて怒りを覚える。
いやマジで柳田理科雄はこれ系の総本山だと思うよ。「俺は科学という最強の権威を使って今からお前らの好きなものをぶん殴るが、お前ら如きが科学様に楯突こうとは絶対に考えないことだ」みたいな虎の威を借るオルタナティブスノビズムが極まりすぎて痺れるもの。センス・オブ・ワンダーがあるならまだ「考察」になってるけど、美学や世界観もなくただ「他所の分野からツッコミのための武器を用意した」だけだったら、そんなのただの「いじり」じゃんねえ。
hiruhikoandoあの世界アラブもモンゴルもプロテスタントもないので。悪役令嬢系のファンタジーハーレクインは大元の設定ガバガバなところをいじり倒して楽しむ。
この辺はモヤモヤするよね。作者が細かく突っ込んだ所は丁寧に「考察」されているのに、そうじゃない部分はそのまま使い回されてるから世界観の粒度や深度に凄くバラツキがある感じ。俺がいまいち好きになれんのはその辺に舌触りの悪さを覚えるからなのかなあ。本当の本当にひたすらメシの話だけしてれば、「まあメシには関係ある部分限定でって感じなんだよな」でスルーしやすかったのかな—。
shields-pikes増田は一度創作活動をしてみよう。そうすると独自のファンタジー世界観の設定の重要さがわかるから。そもそもオレ理論は、既存の創作物に対する「考察」じゃなくて、オリジナリティを生むための「解釈」なんだよ。
凄いな。いきなり「お前は創作をしたことがないだろ。だからお前の意見は浅いんだよ」でマウントぶっぱして終わりかよ。「どうせ無産者だろ?無産者如きの感想は聞くに耐えないね?」ってレッテル貼りでしかなくて呆れる。そのロジックの組立は「黒人訛り酷すぎだろお前らクロンボが小さい脳みそで考えた意見とか聞いてね—から」みたいなもんだぞ?アホが1人で喚いてるならともかく、これにスター集まってるのはヤバイと思う。
Permalink |記事への反応(27) | 09:09
KAKERUはもっと根本的なとこでNGだろ
これはこれでアリかなと最初は面白く読んでいたが、なんか変な活動家みたいな思想丸出しがしんどくなって離脱した
「魔法少女プリティ☆ベル」は、思想丸出しがしんどすぎたが 最終巻はちゃんとサイド・チェストで物語畳んでたので一定の評価はできる。 多分編集者がめちゃくちゃ頑張ったんだと思...
山本弘とか似た様な芸風だったけど、あれはシェアードワールド(TRPG)という柱があったから受け入れられてたか
既存の様式に乗っかってその恩恵に与っておきながら様式美は壊して手柄顔かよっていうのはまあ、あるよね。 ウーマンラッシュアワー村本みたいな。
そもそも身内は死んでも蘇生するのに相手を殺して喰うのは命の尊厳もなにもあったもんじゃないからご都合の破綻がどうしようもないからな 人の形をした喰って糞するバクテリアの話...
そもそもあれを科学的な考察と思ったことがなかった 食い物ネタにするための前振りとしか
これよな。 描きたいテーマに結び付けるためにある理路であって、そもそも別に大真面目に考察するのが目的じゃないだろっていう。
小学館編集の定番ネタはお嫌いか?
創作しないオタクにはそう見えるって話?
>大元を辿ればトールキンに行き着く RPGやファンタジーの源流でトールキンを引き合いに出すのは、「浅い」奴ばかり。 どーせ指輪物語以外は古典ファンタジー、ろくに読んでないんで...
この話題に対して「WIZはカシナートでおふざけしてるんだけど~~~」は文盲が過ぎるだろ……。 ここにいると文字をまともに読むことが特殊スキルに見えてくる
目線妄想増田
考察された世界観とは作者によって作り込まれているワールドなわけで 既存ファンタジー世界観の都合のいい上辺だけパッチワークしてるナーロッパより全然マシ
なんでその理屈で天原がセーフなんだ?線引きが完全に個人の趣味で何も一貫してないじゃん。これ以降の文章全部無駄。
要は既存の設定を借用して世界を構築するなら 浅い表層をこねくり回すのではなくではなく深い源流まで遡れってこと? まあ俺もなろう系のチートスキルがどうたらとかの作品はもにょ...
「乙女ゲーのガバガバ設定をガチなRPG文脈でぶん殴る」のも傾向としてあるけどさあ。そっちはどうなんだろ?
お話として面白ければ売れる 設定コネコネしするとサムライ7の二の舞になる
なろうでRPG文脈って言われると、そういう話では無くても、どうしても「ステータスオープン!」が連想されてしまう
あくまでメインに寄生するサブコンテンツとして後乗りしてきてもありでしょ 空想科学読本とかドラえもん解剖図とか元ネタが盤石なコンテンツだからこそいじりがいあって面白いじゃ...
ネットの二次創作ミームに公式が安易に乗るなよ問題でもある
これ結構面白い意見だと思うんだけど(魔法を紐解くなら熱力学ではなくの所とか特に)、これに対してのトップコメが「お前は創作をしたことがないからそう感じるんだろ?創作した...
はてなって議論を深めるサイトじゃなくて相手にレッテル貼って話を切り上げるだけのサイトなんだな。 そうだよ?知らなかったの?今まで何を見てきたのか
AI による概要 詳細 「今だけ文句いえ美」は、日本語として意味がよくわかりません。おそらく、文句を言いたい気持ちを表現したい、あるいは、文句を言うことで何か良いことがあると...
自分はダンジョン飯好きなんだけど増田の意見もなんとなくわかる。これって「コンテンツそのものはそんな嫌いじゃないけどそのファンは嫌い」現象??あと増田には漫画『怪獣を解...
自分は作品を否定していいけど自分の意見を否定されるのは許せない増田
これ全く同じ論調でも「KAKERUの作品はキモイ」だったら賛成9割だったんじゃないかって気がする。 ダンジョン飯は面白いから正義であるという旗を掲げている人が多いが、そういう人...
ドヤ顔ってとこは主題じゃないかもしれないが ダンジョン飯はファンタジーっていうよりファンタジーゲームが根幹にあって、 (作者は連載前に、勉強のために受験以降遊んでいなかっ...
私の理解ではダンジョン飯は最初から最後まで飯の話だと思う。 寿命が短かったり長かったり、馬鹿だったり賢かったり、種族も色々と登場したけれどその誰もが (生きている間は) 飯を...
よく考えたら、「ダンジョン飯」と「便所飯」は発音が似てるな。何か関係があるのだろうか?
>「科学的思考により考察すれば生態系がああしてこうして栄養やエネルギーの流れはどうたらこうたら」と抜かすような連中〜< この場合、「人型ロボットとか馬鹿馬鹿しいよな」じ...
ならば、ステータス数値が出てくる系のファンタジー作品に対して、「ステータスとかアホかよ」「世界をゲームと混同してて気持ち悪い」とか言ってる勢力にも言ってあげて欲しい。 ...
ダンジョン飯がつまらないのは、題材がつまらないからであって、味付けがどうこう言えるような代物ではない
鬼滅の刃とか好きそう
空想にそれっぽく肉付ける大人の遊び しかもその遊びが高じて大金を生んでいるのに冷笑って 要するに嫉妬だろこれ
ダンジョン飯が「お約束的世界観に対して上から目線でメスを入れ」るコンセプトだと聞いて意外だった。というのもあの作者がやってる事は当たり前の世界観構築の一つだと思ってい...