うちの会社の役員会議、繰り広げられるのは血気盛んな50代以上の重役たちによる言い争い。
話し合いっていうより、もはやバトル。唾飛ばしながら怒号が飛び交うレベル。
そんな地獄みたいな会議に何を間違えたか私(20代、正確にはアラサー)がファシリテーターとして参加してる。いや、マジで何で私が?って毎回思うけど断れるはずもない。
もちろん舐められてる。
口を開いても、「ま、若いからね」とか「経験不足だよ」みたいな感じで流される。でも場は収めなきゃいけない。じゃないと、議事録すら取れないまま2時間経過する。
ほんと、胃が痛い。
会議の日が近づくたびに胃がキリキリするようになって、もう嫌で嫌で、どうにでもなれって思って前日に馴染みのバーに駆け込んだ。
カウンター越しにマスターにグチってさ、「もう無理、マジで全員子ども、しかも年季入ってるから余計タチ悪い」って。
「サボテンの花、流してみたら?」
……は?
というかサボテンの花って何?ていうレベルだったんだけど、そのあと邦楽だってことを教えてもらった。
昔、そういう名曲があったらしい。
意味が分かってもはぁ??ってなったし、いやいやそんなことで収まるか?って半信半疑どころか1%も信じてなかった。
だから会議の日、こっそり会議室にBluetoothスピーカー持ち込んだ。
机バンバン叩く音、声を張り上げる重役たち、何度も止めに入るけど誰も聞いちゃいない。
「えっ…?」みたいな顔して全員がスピーカーを見るの。
怒鳴ってた専務も、ずっと眉間にシワ寄せてた常務も。え、何? って思ってたら、そのままみんな黙って聞き出したの。
サビが近づく頃には目を潤ませてる人もたくさんいてさ。
気がついたら、ひとり、ふたりと涙を拭ってて、そのうち誰かが小さく口ずさみ始めたのよ。
それが伝染するように、みんなが歌い出してさ。
気づいたら会議室の中、都内のオフィスビルの一室で、重役たちが全員揃ってサボテンの花を合唱していた。
異常だしシュールだし、心底なんだよこれ?って思って見てた。
でも、なんか感動的だったんだよ。
曲が終わると、静かに誰かが言った。
「……すまなかった」って。
それを皮切りに、あちこちから「ちょっと言い過ぎた」とか、「反省してる」って声が上がってさ。
さっきまで口角泡を飛ばしてた人たちが、今度は申し訳なさそうに頭を下げてる。
私は呆然としながら、マスター、マジですげぇよ…って心の中で何回もつぶやいてた。
というかサボテンの花って、すげぇな。
気持ち悪い会社
サボテンが、、、花をつけている
AIで作った文を再投稿ってさすがにダサすぎる