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2025-04-11

漫画家一条ゆかりさんインタビュー【第2回】「自分を大切だと思えるかで生きる姿勢が変わる」

自分自分が大切だと認識するべし

 それにしても、「自分客観的に見つめる」という視点を、一条さんはどう身につけたのだろうか?

「私の場合でいえば、育った環境の中で自然に身についたという感じです。私は姉2人、兄3人の6人きょうだい末っ子なんです。姉や兄を見て、『こんなことをしたら親に叱られるんだ』といったことを習得することができたので、精神的な成長が早かったように思います。つまり貧困家庭末っ子で、家族の中でいちばん立場が弱かったので、場の空気を読むスキル必要で……要領がよくないと、家庭内最下位立場で、自分安全な居場所を確保することは無理ですからちょっとした家庭内サバイバルでしたよ」

 自分を守るためにはどうすればいいのか?と真剣に考えれば、自然自分客観的に見ることができるようになる……。

「そう。自分のことを大切だと思えるかどうかで、物事の捉え方や生きる姿勢が変わってくると思います。『私なんて』と自分卑下する人は、謙虚そうに見えて、実は怠け者なのではないかと私は思っていますだって、そんな自分を認めて、おまけに直す気もなさそうですよ。

 これを目の前で言われて『そんなことないわよ!』って言わないと気まずくなるし、とっても便利なせりふだなぁと思います

『私なんて、どうせ』とかのせりふを聞くたびに、『あ~“そうだね!”って言いた~い!! 全否定してやりたい!』ってよく思います。怠けないで、“なぜ自分はこうなんだろう”と自己分析して、傾向と対策を考えて改善していただきたいものです。

 ちなみに私は、母に守ってもらうためにいろいろ努力していました。

 元教師の母は、師範学校、いまの教育大学ですね、そこを1位で出た才女で、昔の教師ありがちな上から目線の人で、『デザイナー』の中に出てくる『二番もビリも一緒よ』というせりふは、母のせりふなんですよ。あまりインパクトがあったので使わせてもらいました(笑い)」

 人の心理を見抜く鋭い洞察力は天性の才能なのだろう。

「う~ん、必要に迫られたって気もしますが、漫画家としては必要武器ですね。子供ときから周りの人間を観察するクセがついてしまって、こういう行動をする人はこんな性格なんだとか、勝手人間チェックをしてしまうんですよ。プロになっても、本を読むより、人に会う方が好きでした。

 本はいつでも読めるけど、人って旬があるんですよ。いろんな人に会いたくて、お酒の席には喜んで行きましたね。

 お酒が入るとみんな、口が軽くなるし、知りたいことは教えてくれるし、本から学ぶより人から学ぶ方がずっと楽しかったですね。お酒が強くてよかったです」

https://www.news-postseven.com/archives/20220823_1786432.html/3

一条ゆかりうるせ〜!!!

Permalink |記事への反応(1) | 21:46

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