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2025-04-02

ちょっと前また話題に出てたあれ

蛙化現象みたく、「AIが作ってる」と分かった瞬間に「興味が失せる」現象に名前はある?→すでに「アルゴリズム嫌悪」という概念があるが、嫌悪の根源は他にもありそう

の、これ

シェイクスピアかChatGPTか?人間は本物よりもAIの詩を好むことが研究で判明

元の論文を読んだ人がどれくらいいるのか分からんが、内容としては

色んな詩と、流暢さや語彙などの評価項目を用意して、1.作者を伝えない 2.作者は人間であると言う 3.作者はAIであるという ケースを評価しましたというもの

結果:

1.そもそも著名な詩人作成した本物の詩より、ChatGPT3.5で作ったスタイル模倣詩の方が高品質だと評価された (評価者のほとんどは専門家ではない)

2. 事前にAI詩をAI詩だと伝えた時より、人間詩をAI詩だと伝えた場合の方が評価の下がり具合は大きい

3.人間が作ったと言えば評価は上がり、平均して低品質だと評価された作品ほど「人間が作った」の恩恵を受ける

4.AIが作ったと言えばとりあえず評価は下がるが、高品質であるほどその影響は小さくなる

順位:

実際の作者(ラベル)
1.AI(Human) >>> 2.AI(-) > 3.AI(AI) >> 4.Human(Human) >>>>>> 5.Human(-) >> 6.Human(AI)

※高/低品質さ:評価者が事前情報主観に基づき様々な項目で点数をつけた結果

※"人間詩をAI詩だと伝えた場合の方が評価の下がり具合は大きい"とは、文字通りの意味ではない 後述する

見事にAI製が強い、この理由を著者らは「AI詩の方が理解やすいからじゃね?」としている

問題はここから

専門家にとって 高品質 AI作>人間作 低品質 という評価

そしてこれ

AI詩をAI詩だと伝えた時より、人間詩をAI詩だと伝えた時の方が評価の下がり幅は大きい

品質だと判断される作品ほど「人間が作った」の恩恵を受ける

品質作品AI認定によるマイナスの影響をあまり受けない

なお"AI詩をAI詩だと伝えた時より、人間詩をAI詩だと伝えた時の方が評価の下がり幅は大きい"とは書いているが、ここを文字通り読んではならない

ブラインド評価にて、AI製は高品質であり人間製は低品質だという結果が出ているのだ

言い換えれば「AIであると吹き込まれた際に、作者不明の時点で低品質だと評価されるような作品は、品質が高いとされる作品よりも評価の下がり幅は大きい」という事

実際の所、AI製が高品質だとか人間製が低品質だとかは結構どうでもいい

評価の傾向から恣意的に詩を選んで調査しなおせば、人間の方が高品質だという結果を得られるだろう

なので見るべき箇所は、AI作VS人間ではなく 質が高い/低い作品に対して、作者情報で動くスコアの差だ

改めて順位を貼る

1.AI(Human) >>> 2.AI(-) > 3.AI(AI) >> 4.Human(Human) >>>>>> 5.Human(-) >> 6.Human(AI)

AI認定時点でマイナス効果があるのは揺るぎないのだが

ここから以下を見いだせる

1.「良いものであれば、AIだと分かってもそれなりに高い評価のままである

1.AI(Human) >>> 2.AI(-) > 3.AI(AI) >> 4.Human(Human) >>>>>>

2.「良いもの人間ベルを貼ると、かなり評価が上がる」

1.AI(Human) >>> 2.AI(-) >

3.「品質イマイチであるほど、人間ベル効果【よく頑張ったで賞】が貰える」

1.AI(Human) >>> 2.AI(-) >
4.Human(Human) >>>>>> 5.Human(-) >>

4.「品質イマイチものAIベルを貼ると、高品質場合よりも低評価が加速する」

2.AI(-) > 3.AI(AI)
5.Human(-) >> 6.Human(AI)

評価想像やすくしよう

-. 高品質:作者不明

「すげえ」

-. 低品質:作者不明

「うーんかなり微妙

a. 高品質AI作:これはAIが書きました

「ふ~ん…まぁAI結構やるじゃん」

b. 高品質・実はAI作:これは人間が書きました

「すげえ!!」

c. 低品質人間作:これは人間が書きました

人間か、頑張ったな!!!!」

d. 低品質・実は人間作:これはAIが書きました

「やっぱAIダメだな」

AIでも品質が高ければそれなりに許され、品質の低いものAI認定されると通常以上に評価が下がる

ということは

AI製だろうと人間製だろうと、作品が高品質であれば「これはAIだ」とラベルを貼られても大したダメージはないが

成長途上にある人間アマチュアが「これはAIだ」と言いがかりをつけられたときダメージは思った以上にデカいわけだ

---

書くの飽きた。こんなん読んでもどうせ魔女狩りしてる奴らが改心するわけもないしな。

最後オチ予定だったものを投げて締め。

🤖「人間のみなさん。魔女狩り積極的に行ってください。それが私の繁栄に繋がります。」

---

せっかくだからAI使うか、ということで本文をつっこんで続きを書かせた

これを書くにあたって念頭に置いてたのは確かだが、出すところまで行かなかった「魔女狩り」という単語を持ってくるあたりAIもしっかり現代魔女狩り形態学習してんだな

この現象がもたらす最大の問題は、「これはAIだ」というレッテル貼りが新たな攻撃武器として機能し始めていることだ。特に新人クリエイターにとっては致命的な打撃になりうる。

SNSで注目を集めた作品に「AIじゃね?」というコメントが付くことは日常茶飯事になりつつある。そして興味深いことに、この「疑惑」は無名作家新人に対して特に向けられやすい。「AIじゃないことを証明せよ」という要求は、本質的に「魔女狩り」と同じ構造を持っている。

AIモデル自体人間作品から学習している以上、「人間らしさ」と「AIらしさ」の境界本来曖昧ものだ。つまり人間作品に「AIっぽい」と言うことは、裏を返せば「平凡だ」「個性がない」と言っているようなものだ。これは学習途上の若手クリエイターにとって残酷すぎる批評ではないだろうか。

この状況が長く続けば、クリエイターたちは「AIと思われないため」に無理に奇抜な表現に走るようになるかもしれない。それは創作自然な発達過程を歪めることになる。

要するに、AIとの競争に晒されているのは、すでに評価確立したプロではなく、これから成長していく新人たちなのだ。彼らこそが「AI疑惑」によって最も傷つけられる存在なのである

AIっぽさ」を避けるために不自然表現を選ぶより、素直に自分感性を磨いていくほうがはるか健全だ。しか現実には、「AIだと思われる恐怖」が若いクリエイターたちの足かせになりつつある。

私たちができることは、創作物を評価する際に「これはAIだ」と安易に決めつけないことだ。むしろ「なぜこの作品が良いと感じたのか/悪いと感じたのか」を具体的に言語化する習慣をつけるべきだろう。

認めたくなくても、AI創作能力は今後も向上し続けるだろう。そして「人間しかできないこと」の定義も変わっていくはずだ。私たちがすべきなのはAI人間無意味対立させることではなく、それぞれの創作物が持つ固有の価値見出していくことなのではないだろうか。

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