自分が情報収集する際に情報が少なく感じたので書こうと思いました。
・性交時の挿入が痛すぎて、というか入らなくてずっと悩んでいた。
・調べて「自分は処女膜強靭症なのでは?」と思うようになった。(病院で診てもらった結果、処女膜強靭症というより処女膜が大きくて穴が狭い状態というようなことを言われた。ただ、このキーワードで検索する人に読んでもらいたいなと思いタイトルにあえて入れました)。
・最近恋人ができ、一度性交渉に臨んだが入らず(処女ではない)、こんなに無理ならもう医療に頼っちゃお!と思った。
・指は1本なら入るが2本は入らない。
・タンポンは入れようとするとほとんど入らずに止まる。これほんとに押し込むの?無理では?という「拒絶」を己の膣から感じる。
・過去に一度だけ性交渉時にちゃんと挿入した。かなり性交渉に慣れた人だったようだが苦戦していた。また、「膣の中が硬い」というようなことを言われ「私の膣ってなんか変なのかな?気持ちよくないってこと?」と気にしていた。
・美容整形をやっている病院ばかりヒットするので、ここで初めて保険対象外か……と気付いた。
・いくつかサイトを見ていくと、「処女膜強靭症の人はほとんどいない」と言っているサイトや、「性交痛の原因は処女膜強靭でない可能性がある(なんか膣周辺の筋肉?の硬さ?が原因とか)」と言っているサイトがあり、どんな施術をしたら良いのかよく分からなくなる。
・自分で「処女膜強靭症」と断定できないため、複数の治療の選択肢がありそうな病院を選んだ(治療メニューに処女膜切開しか書いていない病院もある)。
・なんとなく美容整形外科より婦人科のほうが行きやすい気がする…と思い池袋の婦人科を見つけたものの、予約できるのはかなり先とのことで断念。たしかに堕胎とかアフターピルのほうが優先度高いもんね……
・残るは美容整形外科での施術という選択肢。いつくかの病院の口コミを調べたが、小陰唇の形を整える?みたいな施術の口コミは多いんだけど、処女膜切開の口コミがほとんどなくて困った。
・結局口コミはあまり参考にできずでフィーリングで東京駅近くの病院のカウンセリングを予約。こういうとき病院名って言っていいのかな?結論めっちゃ良かったと思っているので悪い口コミじゃないんだけど。
・カウンセリング当日までのメールのやり取りもとても丁寧で安心できた。カウンセリング当日に施術も可能で、その場合は陰部の毛を剃っておくこと、生理用ナプキンとガードルを持ってくるようにということだったのでそれに従って来院。あまりいろんな病院を見比べる気がなく、できそうなら早くやってしまおうという気持ちがあった。何度も病院に通うのめんどくさいし。
・お医者さんでも看護師さんでもない女性スタッフさんに個室に通され、カルテを記入。
・スタッフさんにどういう症状なのか聞かれ、指が1本しか入らないこと、タンポンも入れられないことを伝えた。
・スタッフさんより、医師による診察があること、担当するのが男性の婦人科専門医であること、膣に指を入れて確認すること、痛み止めの入ったジェルを使うが痛みを感じる場合があることを伝えられ、男性の医師による診察で問題ないかを確認された。まあそりゃ女性の方がいいけど、お医者さんって男性のこと多いし仕方ないよね、と思って承諾した。
・スタッフさんは「診察の際は私も一緒に部屋に入ります。男性に言いにくいことも多いと思うので何でも私に言ってください」と言ってくれてすごく寄り添ってくれるなと思った。
・下半身裸でプールの授業の時に使った巻きタオルみたいなやつを履き、陰部をウェットティッシュで拭く。
・ふつうのベットに横になり、足を開いた状態でお医者さんと対面。恥ずかしい格好だし、ガサツなおじさまとかだったらどうしよう……とさすがに緊張していたが、若くて誠実そうな雰囲気の男性で安心した。
・改めてお医者さんからもいくつか質問された。性交痛があるのかを聞かれ、痛いではなくそもそも入らないことが多いと伝えた。
・ジェルを塗って触診。痛いことがあると聞いていたので怖がっていたが全然痛くなくて「あれ??何でもないですよって言われたらどうしよう!!あの痛さで今後も性交渉を頑張るしかないのか…?」と内心焦った。
・着替えて別室でお医者さんから説明があるとのことだったので移動。このタイミングですぐ何も言われないので余計に不安になった。
・部屋を移動して改めてお医者さんより診断結果を告げられた。ちなみにここもスタッフさんが一緒に入ってくれて優しかった。処女膜の大きさは人それぞれだが、結構大きい方で、今まで感じていた痛みはそのためだろうと言われた。やっぱり!と思った。
・施術について色々説明を受けた。質問にも答えてもらった。全部は書けないけど印象的だったことは以下。
・施術内容は処女膜の切開。また、処女膜には4カ所ほど処女膜を支える靭帯があり、痛みが強い人はこの靭帯が強い場合が多い。処女膜だけでなくこの靭帯も切ることで、性交時により痛みを感じにくくなる(後で書くけど靭帯を切るのは別料金)。
・痛みのピークは2〜3日。どの程度痛いですか?と聞いたが人によるということだった。それはそう。
・1〜2週間で出血や腫れが引く。2週間は激しい運動(自転車やバイクに乗ることも含む)、入浴、性交渉は禁止(シャワーは翌日から)。サイトに性交時は1カ月後からと書いてあった記憶があり、思ったより早くて少し驚いた。
・処女膜の切開は傷が完全に塞がる=元に戻ったら意味がないので、むしろ2週間過ぎたらたくさん性交渉をしてください、と言われた。お医者さんにたくさんセックスをするように言われるなんて初めて。今の恋人と遠距離のためどうしようと思った。
・ 膣ダイレーターを使うこと推奨。ダイレーターのことはこのタイミングで初めて知った。お医者さんによると「なんか…棒」。医療器具で膣を広げるためのものらしい。たぶん恋人とすぐ会えないため使おうと思った。性交渉以外の選択肢があって良かった。
・オプションだけどという前置きありで追加の麻酔をお勧めされた(名前を忘れてしまった)。通常の局部麻酔は2-3時間で効果が切れてしまうが、72時間効果の持続する麻酔とのこと。切った箇所の痛みを感じにくくするには鎮痛剤を飲むより効果があるということだった。
・ちなみにお医者さんは医学用語をバリバリ使う方で(「痛み」のこと「疼痛」と言ったり)、私は身体仕組みとか専門的な話を聞くのが好きなのでこの時間は楽しかった。
・また最初のカウンセリングルームにて最初のスタッフさんより改めて注意事項や金額について説明を受けた。丁寧でありがたかった。
・靭帯の切開:5万円
・追加麻酔:3万3000円
⇒合計21万5000円
・サイトに書いてあるのは一番上の13万2000円のみ。笑気麻酔込みのところは少ないのでお得とのこと。
・美容整形外科の口コミを調べているとき、サイト上の値段とカウンセリングの際に提示される値段の乖離は頻繁にあるんだな、と思っていたのでまあこんなもんかと思う。
・追加の72時間効く麻酔は完全にオプションだからつけない選択肢もできたし、靭帯の切開も「しない方もいます」という説明はされた。無理やりこの値段にされた感はなかった。とは言えどちらもおすすめですよ、とは言われた。
・施術も今日がおすすめですよ、と言われた。婦人科専門のお医者さん(診察してくれた方)は月2回ほどしかいないので今日はラッキーとのこと。別のお医者さんも施術はできるがやはり専門医のほうが詳しいので…ということだった。
・別の病院にカウンセリングに行かせないためのセールストークなのか、ほんとにおすすめなのかは分からなかったが、私は大きな懸念がなければ今日やる気できたし、べらぼうに高い値段とも感じなかったのでそのまま施術することにした。
・産婦人科の診察みたいなあの足を上げるタイプの診察台で再度下半身裸+巻タオル。
・これから痛い思いするのか〜と思ったらさすがに緊張した。
・笑気麻酔は初めてで、「半分くらいの方は眠ってしまいます」と説明を受けていたので「眠ってしまえたらいいのに。いや意識ないところで施術される方が不安かな…?」とぐるぐる考えていた。
・ 消毒を2種類されたんだけど、2つ目の消毒は「ピリピリ熱を持ったように感じるかもしれません」と看護師さんに言われ、実際そうなって結構嫌だった。ちょっと身体に力が入る感じの嫌さ。しばらくしたら気にならなくなった。
・アイマスクを付けられ(付けてもらえて良かった)、血圧と酸素の測定装置(笑気麻酔のときは必要らしい)を付けられ笑気麻酔開始。
・笑気麻酔開始→痛み止めジェル→局部麻酔→施術→オプション麻酔の順番
・ほぼ痛みはなかった。当たり前だけど局部麻酔は最初なので若干痛い。笑気麻酔でちょっとぼーっとした状態でう、って声は出るくらい。
・こちらの呼吸とか身じろぎとかを敏感に察知して、「痛いですか?」「大丈夫?」と頻繁に声をかけてくれありがたかった。
・「少し痛いです」と伝えると施術中に局部麻酔を追加してくれた。施術中は自分の感じる「少し痛い」が序の口の痛みなのかピークなのか分からないので伝えたが、結果的にはほぼ痛みはなかった。
・私は笑気麻酔で眠れない方の人間だった。なんか、意識はしっかりあるけどそれはそれとして眠りに落ちる直前みたいな感覚だった。たしかに意識がはっきりしてる状態より痛みを感じにくいと思う。
・施術終了後に5分ほど待ってから止血確認。再度痛み止めジェルを塗って触診された。
・先生より「施術前には指が1本しか入らなかったが3本入るようになった」と言われ、ここで初めて最初の触診の際は指が1本しか入れられなかったことを知らされた。やっぱりそうだったの?!となった。
・「今後の性交時は、痛みが全くないことはない。初めのうちは最初からジェルを使うのがおすすめ」と言われた。回数を重ねたら自分がリラックスすれば大丈夫になるだろうとのこと。これはふつうの人もそうだからそうだよね。
・患部に塗る薬(イソジンをジェル状にしたもの)1日1回シャワー後1週間、抗生剤1日3回3日、止血剤1日3回3日、鎮痛剤3回分が処方された。
・直後から歩くと少し痛い。ゆっくり歩くようにと言われたのでのろのろ歩いて帰った。痛いといっても耐えきれないほどではなくじんじんするな、これ局部麻酔切れたら痛くなるか…?という予感のような痛み
・今これを書いているのが施術当日、施術から5時間ほど経った時間。局部麻酔はもう切れている今、座ると痛い、横になると痛くない。座ったときの痛みは、我慢できるけどそれはそれとして痛いぞ、くらいの痛さ。
・ブーツのファスナーを下げる、深くしゃがむなどは座るよりちょっと痛い。
・ お小水するのは痛くない。良かった〜
・ むしろトイレットペーパーに血がつかず、ナプキンにもほぼ血がついておらずこれで大丈夫なのか?ないと思うけどもう傷塞がってない?とちょっと不安
・ダイレーター買った。私の罹った病院では売ってなかったのでネットで買った。わりと高くてびっくりしたけど、自分で検索したほうが値段の相場が分かったからむしろ良かった。
総じて安心した!!!という気持ちが強い。性交渉のあれこれって個人差がとてもあるしあまり話せないので病院でちゃんとふつうよりも処女膜が大きい=痛みを感じやすい状態と言ってもらえて良かった。これで「あなたは異常ないから痛がりなだけ」とか「みんなこのくらい我慢してる」とか言われたら絶望するところだった。
今まで人と付き合うたびに性交渉しないといけないよね…やだな…という気持ちだったのでそれがなくなったらいいなと思う。2週間経ったら処女膜が癒着しないよう頑張って自瀆に耽ります。
・結局ほぼ痛みを感じず出血もないまま最初の1週間が終わった。処方された痛み止めを飲まずともほぼ痛くなかった。
・出血についても、術前には「膣は治りが早いが出血は多い部位」と言われていたがおりものに血が混じっているかな?くらいしかなくて、途中からガードルの締め付けが嫌すぎて付けなくなったけど問題なかった。
・4日目以降とかはナプキンでなくておりものシートにしたけどこれもなんの問題もなかったくらい出血が少なかった。
術前にリスクとして感染症になる可能性があること、とはいえ傷口が痛んだり腫れたりはふつうにするから、熱が出たりしたら連絡して、と言われていたのでちょっと焦った37.5℃までしか出なかったので、ただの風邪…?人体を切られた疲れ…?とか思って結局行かなかった…良かったのかな。でも今別に困ってない。たぶん。
・2週間経ったのでついにダイレーター使い始めた。
・あまりにも痛みや出血がなかったので、切ったところ元の通りくっついてたらどうしよう!とはやる気持ちがあった。
・今日1日目だけど6種類の太さのうち、3番目の太さまで入った!直径1cmから初めて0.5刻みに大きくなるので今入るのは直径2cm。明らかに人差し指より太い。すごい。
・下から2番目の太さのものを入れたらふつうに傷口っぽいところが痛くて、あ、痛いんだ……ってなった。元に戻ってないってことではあるけど。