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2025-03-19

フェミニズムのせいでモノノ怪がおもんない

遅めの風呂から上がってテレビをつけると、極彩色の画面が広がっていた。独特なキャラクターデザインと、色彩、演出ストーリー、何もかもが魅力的であっという間にファンになった。

そんな作品が今月新作映画を出したので見に行ってきたのですが、面白くなかった。

私が見に行ったモノノ怪という作品は、凄く雑に説明すると非業の死を遂げた女性の思いが妖怪になって人々を襲うという話です。

すっごいゴテゴテした画面で、キャラも濃いヤツばっかなのですが、女性の無念を晴らす話なんです。

加害者が謎の妖怪に殺されて、その妖怪の正体をつきとめて薬売りというキャラが倒すというのが毎回の流れです。

なので今回の映画女性が主役なのですが…………なんか……こんなに綺麗事並べる作品だったっけ??………え?…………もっと嫌な奴は嫌な奴だったじゃん……気色悪い中年とか描けてたじゃん??ん??………

女同士だからって分かりあえるわけねーだろ、いい加減目ぇ覚ませ!!!!!聖母化きっしょ!!!!!

というのが、モノノ怪第1部第2部共に抱いた感想です。

うん、3部作から1部は説明多めでストーリー薄くなるのは許せた。でも、1部でも2部でも大奥で働く女性がそんなに性格悪くない。嫉妬したり、陰謀を企てたりはするけど、あっさり死んだり、あっさり和解する。

なんか、女性人間らしくないんですよ。女性を醜くかけって言いたいんじゃない、女性もっと人間らしく描いて欲しい。

「私があなたの無念を晴らすからね⟡.·*.」

という感じで1部、2部ともに終わってる。

お前にサンの何が分かる??????

しか加害者っぽい人たちサクサク殺す割に、

「恨んでるわけじゃないよ⟡.·*.」

なのもキショい。

周りの勝手な振る舞いにイライラしたり、怒ったり、泣いたり、どうにも抑えきれない感情に振り回されるのが人間じゃない。そういった人間臭さ故に、妖怪になるぐらい後悔抱え込んで死んだ人間からこそ薬売りに切られてやっっっっっっと魂が現世から解放される!それがいい!人間臭さの煮こごりである妖怪が退治されるのが見たいのであって、女性は気高く美しい存在って描かれても全然嬉しくもないし面白くもない。

お前絶対妖怪になんてならねぇーよ!!て奴しか出てこず、正直3部見に行くかどうか悩みます

で、なんでこんなに面白くないと感じるのか。さらに突き詰めて考え、思い至ったのがフェミニズムです。フェミニズムのせいで私は価値観が変わり、モノノ怪面白くなくなってしまったんだろうなと。

だって5年前の作品だったら文句無しに面白いと思えたし、大絶賛してた。そしてSNSももっと話題になったはず。

でも、全然話題になってないんですよ。価値観が古いままだから

舞台大奥なんだから価値観古くて当たり前じゃん」と思うかもしれませんが、モノノ怪の一番最初作品である化け猫は今でも面白いです。

昔の悪習である花嫁さらってきて自分のものにするっていうことの悲惨さが今見返しても本当によく描かれています

少し前に夜這いについて女性から「あれは酷い文化だった」と声が上がりましたが、化け猫にはそれと同等の力があると思います。嫁にされる女がどれだけ都合よく美化され、虐げられ、そして死んだのかが本当に丁寧に描かれています

一方、大奥はそうではありません。

大奥機能や、女中達の役割について語られはしますが、世継ぎを作るためのハーレムが故の怨恨というのは軽く描かれています

おとぎ坊主とか、情事監視するキショ役割なんだからもっとキショくかけるのに、小物として出てきて割とさっさと退場します。

化け猫に出てくる加害者は男も女もキショくて最悪な行動をちゃん描写していたのに……

なんというか、テレビシリーズの時は女性が置かれている現実悲惨さを伝える役割も担っていたと思います

しか映画版ではあまりそれがない。大奥という特殊環境が悪いのか、女性社会人間として扱われないツラさみたいなのがあまり伝わらない薄い作品になっていました。

極めつけは女性役割押し付け

必要のない愛想笑い、男のしりぬぐい、母親としての役割、もう全部やめましょう。男がしなくていいなら、女だってしなくていいだろ。

そういう叫び女性から上がっている中で、第2部の終わり方はなんというか……母親は強しってことですか?親族は結局何もしないの?殿様は?結局男の権力者に笑って媚びを売るだなんて時代遅れすぎじゃない?

子供のために生きる母親はいてもいいよ、でも、置かれている状況は改善して見えないのでモヤッとします。親父と弟もっと頑張れや。

そして、シスターフッドモドキ。

うん、もう、モドキだよ。

第1部も百合匂わせて、空気読めない女が空気読めないまんま出てくだけ。

主人公ガチ恋レズなのに女の役割押し付けられて病んで死んだとかの方が納得できる。話としてよくある陳腐な感じにはなるけど、女性に寄り添う作品だったはずが……なんか、社畜バリキャリ賛歌って感じでした。

マジで1部は説明不足すぎて、何が言いたいのか分からない。

ちなみに2部もバリキャリ女が、寵愛されてる女と、和解してます別に和解しなくてもいいんだよ、立場が違うんだから嫌いあっててもいいんだよ。ぶつかり合いながら一緒に仕事しなよ。

別にさ、同性だからって完全に理解することはできないんだよ。実際にフェミニズム界隈でも、子持ちと子なしでは意見は分かれてるので、なおのこと「綺麗事だな」という気持ちが後押しされた気がしました。

女性自分庇護する男性を悪く言えないので、最近では「名誉男性」と言われる女性や、イタズラをする男児を庇う「男児ママ」がフェミニズム界隈では嫌われる傾向にあります

元々みんな嫌いだったんだろうけど、黙ってたらいつまでも「嫌だ」と思っているのが伝わらないと気づいた女性たちが、同じ女性避難しているわけです。

そんな最近フェミニズム界隈を見ている身としては、モノノ怪はすっっっっっっごいご都合主義で綺麗でつまらん。

別に人の争いが好きなわけじゃないし、正直感動した部分もあった。あったけど、主役声優変えたくらい心意気がある製作陣だと思っていたせいか時代遅れ女性像にシラケた。

だらだら書きましたが、モノノ怪キモ加害者が出てこない上にキラキラ女子ばっかりで面白くなかったです。もっと尖ってたじゃん。尖っててくれよ。

女性押し付けられる役割のクソさはやっぱりクソだって、言ってくれよ。

Permalink |記事への反応(0) | 20:48

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