まるで小さな箱のような、でもどこか憎めない、独特のフォルム。フロントマスクも、つぶらな瞳のようで、見ているとクスッと笑ってしまう。
確か、1980年代に登場したんだな。当時は、まだ軽自動車も個性的なモデルが多かった時代だ。そんな中でも、マイティボーイの存在感は際立っていた。
何と言っても、あの「ピックアップトラック」というスタイルが斬新だった。軽自動車の規格の中で、荷台を設けるという発想は、実用性を重視しながらも、遊び心を感じさせる。本格的なトラックのような力強さはないけれど、ちょっとした荷物を運ぶには十分だっただろう。
街中で見かけると、その小ささゆえに、なんだかチョロQみたいで可愛らしかった。ボディカラーも、確かポップな色合いが多かったような記憶がある。赤とか、黄色とか…。
運転席は、必要最低限といった感じだっただろうか。豪華さはないけれど、シンプルで使いやすかったのかもしれない。エンジン音も、軽自動車独特の、ちょっと頑張っているような音がしただろうな。
マイティボーイに乗っていた人は、どんな人たちだったんだろうか?八百屋さんや魚屋さんが、ちょっとした配達に使っていたかもしれない。あるいは、サーフボードを積んで、海に向かう若者もいたかもしれない。そのコンパクトさから、狭い道でもスイスイ走れただろうし、駐車にも苦労しなかっただろう。
実用車としてだけでなく、趣味の相棒としても、マイティボーイは愛されていたのかもしれない。あの独特のスタイルは、所有者の個性を表現するにも、ちょうどよかったのかもしれないな。
最近は、めっきり見かけなくなったな。時代の流れとともに、軽自動車のスタイルも多様化し、より居住性や快適性が重視されるようになったからだろうか。
でも、時々、街の片隅で、ひっそりと佇んでいるマイティボーイを見かけると、なんだか懐かしい気持ちになる。あの時代ならではの、自由で、ちょっと肩の力が抜けたような雰囲気を思い出させてくれる。
スズキ・マイティボーイ…短い期間の販売だったかもしれないけれど、確かに、人々の記憶に残る一台だな。あの愛嬌のある姿は、いつまでも色褪せないだろう。
ふむ…なんだか、無性にマイティボーイのミニカーでも探してみたくなってきたな。あの小さなボディを、手のひらで愛でてみるのも悪くない。
アルトワークスにしなよ!