当たり前だけど「さす九」を肯定するとかそういう話ではないことは分かって欲しい
祖父母が健在な頃はお正月とかに親戚一同が集まり一番年の若い自分よりも本家の祖母(祖父は婿養子)が下座にいた
違和感を覚えたのは中学に入る前ぐらいだと思う、祖父から上座に座っていき10歳の自分より還暦を超えた祖母が下座にいる違和感
門松作りとか力仕事は男性の仕事でお茶出しとかが女性の仕事って感じの分業制
親の代では通夜や葬式とかの時は、女性が料理を準備したり諸々の仕事をこなして男性はまあ、喋るだけ
町内会の役員とかそういうのは男性の役目、基本、女性はやりたがらない
自分たちの世代では、18歳で地元を出て今年帰ってくるまでいなかったから高校までの話だけど特にアレと思うようなことはなかった
家庭内の事情までは分からないけど地元でそこそこの進学校で女子は同数ぐらいだったし進路に制限を受けたという話も聞かなかった
理系は男子が多くて文系は女子が多いとかはあった、選択で生物を取ったけど女子が多く男子の多くは物理を取ってた
今の職場は周りが親世代なので自分が休憩の時に皆のお茶を入れたりすると驚く年配の女性は多い
なんで「さす九」が響かないのか考えてみたけど
一つは祖母や母親を見てきたから、親の世代までは差別というか、何かがあったけど祖母も母も私をとても愛してくれたから
罪悪感というか後ろめたさなのか何なのか、上手く言語化出来ないが幾らかの申し訳なさを覚えている
もう一つは自分たちの世代ではそれを感じないことによる切断処理
差別は過去のもの、自分たちの世代には関係ないということで「さす九」と揶揄されても他人事として見ている節がある
他にもあるけどこの二つが大きいかなと思う
「女性委員に怒られるけど」と前置きした上で「サイン、コサイン、タンジェントを社会で使ったことがあるか女性に問うと、10分の9は使ったことがないと答える」
「高校教育で女の子にサイン、コサイン、タンジェントを教えて何になるのか」「社会の事象とか植物の花や草の名前を教えた方がいい」
こんなことを言っちゃったアンポンタン知事がいたという負い目も少なからずあり、2015年に中高一貫の全寮制公立男子校を作った人でもある・・・
発言の影響がどれほどかは分からないけど発言後の4期目を狙う知事選で新人に負けた、その後また出たけど負けた
今の知事は件の公立高校の共学化を掲げ来年度からは女子も入学できる
自分の周りの話だけど上の世代の人も下の世代に昔の価値観を強要する人は少ないし言われるほど悪い所じゃないよ
ぼく好きだよ鹿児島