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< anond:20250303114828 |俺はモテないから女さ... >

2025-03-03

anond:20250303113318

素朴な正義感日常生活に置いてとても大切なもの

しかしそこで思考停止してしまうのは良くない

理想論しか物事を見られないのは危険

泥棒は罰して刑務所に入れなければならない、それは社会としての義務

しかし同じことをロシアにするとどうなるのか?核戦争になる

日常生活現実国際関係に持ち込むことはできない

つの見方しかできないのであれば、行きつく先は自分か敵のどちらかが絶滅するまで殺し合うしかない

過去を見ながら見識を深めよう

1.19世紀勢力均衡論(1815年〜1914年

🔹ナポレオン戦争後のウィーン体制(1815年)

19世紀ヨーロッパは、勢力均衡を維持することで戦争を防ぐという基本的な考え方に基づいていました。

1815年のウィーン会議では、オーストリアイギリスプロイセンロシアフランスの五大国が協力し、一国の覇権を防ぐシステムウィーン体制)を確立しました。

これにより、ヨーロッパは100年間(1815年〜1914年)、比較的安定した国際秩序を維持。

🔹勢力均衡の特徴

どの国も過度に強くならないように調整(例えば、フランスが強くなりすぎれば、他国同盟を組んで対抗)。

国際協調戦争回避目的バランスが崩れると戦争が起こる)。

例)クリミア戦争(1853-1856年):ロシアの南下を防ぐため、イギリスフランスオスマン帝国支援

例)普仏戦争(1870-1871年):ドイツ統一後、フランスドイツ勢力バランスが崩れ、対立が激化。

➡︎問題点: 勢力均衡理論上安定を生むが、各国が互いを疑い続けるため、軍備競争が進行しやすい。


2.第一次世界大戦1914年1918年):勢力均衡崩壊

🔹戦争の原因

19世紀後半になると、ドイツの急速な成長によりヨーロッパ勢力均衡が崩れた。

フランスイギリスロシア(協商国) vs.ドイツオーストリア同盟国)という対立構造固定化し、軍拡競争が発生。

バルカン半島での民族主義の高まりや、オーストリア皇太子暗殺サラエボ事件)がきっかけで戦争が勃発。

🔹勢力均衡が失敗した理由

バランス」を維持するはずの同盟固定化し、対立を深めた。

各国が相手を警戒しすぎて、軍拡競争過熱安全保障ジレンマ)。

一国が突出すると、それを抑えるための戦争が発生(ドイツの台頭と英仏の対抗)。

➡︎戦後の影響:ドイツ帝国・オーストリア=ハンガリー帝国・オスマン帝国崩壊し、新しい国際秩序が求められる。

国際連盟League of Nations)が設立され、勢力均衡ではなく「集団安全保障(Collective Security)」の概念生まれる。


3.第二次世界大戦1939年1945年):集団安全保障の失敗と覇権の争い

🔹戦争の原因

第一次世界大戦後の国際連盟は、ドイツ日本イタリア侵略を止められず、集団安全保障機能しなかった。

一方で、イギリスフランスヒトラーの台頭を防ごうとせず、ドイツ軍拡を許した(宥和政策)。

ドイツ日本は「地域覇権」を目指し、国際秩序を変えようとした。

➡︎戦後の影響:勢力均衡ではなく、アメリカソ連という二大超大国による新しい国際秩序冷戦)が生まれる。

4.冷戦1947年1991年):二極均衡(Bipolar Balance)

🔹冷戦時代の特徴

冷戦では、アメリカソ連の二極体制(Bipolar System)が形成され、勢力均衡ではなく「敵対的均衡」となる。

核兵器の登場により、「相互確証破壊MAD)」による均衡が成立。

🔹防御的現実主義(Defensive Realism)の登場

ネス・ウォルツ(Kenneth Waltz)は、「冷戦の安定性は、両陣営が均衡を保ち、過度な拡張をしないから」と分析

勢力均衡戦争を防ぐが、過度な軍事拡張戦争を招く」とし、防御的現実主義を提唱

5.冷戦後の攻撃現実主義(1991年現在

🔹冷戦後の世界

1991年ソ連崩壊し、アメリカの一極支配(Unipolarity)が確立

NATO東欧に拡大し、アメリカ覇権を維持し続けた。

🔹ジョン・ミアシャイマー攻撃現実主義(Offensive Realism)

国家勢力均衡ではなく、可能な限り力を拡大し、覇権確立しようとする」。

勢力均衡理論(防御的現実主義)と異なり、攻撃的に力を求める国家競争を激化させる。

ウクライナ戦争も、アメリカNATOロシアを締め出そうとした結果、ロシアが反撃したと説明

時代主要理論特徴失敗の要因
19世紀勢力均衡各国が均衡を維持軍拡競争を止められず、戦争に発展
WW1勢力均衡崩壊同盟固定化ドイツの台頭に対処できず戦争勃発
WW2集団安全保障国際協調ヒトラー拡張を防げず
冷戦防御的現実主義二極均衡(米ソ)軍拡競争代理戦争
冷戦攻撃現実主義覇権競争アメリカの一極支配NATO拡大

ジョン・ミアシャイマーの「攻撃現実主義(Offensive Realism)」とは?

1.基本的な前提

ミアシャイマー攻撃現実主義は、ケネス・ウォルツ(Kenneth Waltz)の「防御的現実主義(Defensive Realism)」とは異なり、国家安全保障を求めるだけでなく、可能な限り権力を拡大しようとすると主張します。彼の理論基本的な前提は以下の通りです。

1.無政府状態(Anarchy):

国際社会には「世界政府」が存在せず、国家は最終的に自らの安全を自ら守らなければならない。

2.国家生存が最優先(Survivalisthe Primary Goal):

国家他国侵略されず、自国主権を維持することを最重要目標とする。

3.国家合理的主体(States are Rational Actors):

国家は生き残るために、戦略的に最適な選択を行う。

4.パワーの均衡(Power Balancing):

国家敵対国牽制しながら、軍事力・経済力を増大させることで優位性を確保しようとする。

5.安全保障ジレンマ(Security Dilemma):

ある国が自国安全を確保しようと軍備を拡大すると、他国はそれを脅威とみなし、さらなる軍備拡張を招く。

このジレンマが、軍拡競争紛争の要因となる。

2.攻撃現実主義の核心的な主張

国家は「覇権」を求める

国家は単に自国を守るだけでなく、可能な限り他国よりも優位に立とうとする。

防御的現実主義(ウォルツ)は「国家一定安全保障が得られれば満足する」と考えるが、ミアシャイマーは「どの国家覇権を追求する傾向がある」と主張。

地域覇権を目指す

ミアシャイマーによれば、すべての大国地域覇権確立し、他の地域覇権を持つ国を封じ込めようとする。

例)アメリカは西半球(南北アメリカ)で覇権確立し、他の覇権国家(例えば中国ロシア)が台頭するのを防ごうとする。

③ 「究極の安全」は「圧倒的な力」でしか得られない

防御的現実主義は「勢力均衡が安定をもたらす」と考えるが、攻撃現実主義は「国家可能な限り強くなることでのみ安全を確保できる」と考える。

軍事力・経済力を最大化し、競争相手を抑え込むことが最善の戦略

核兵器安全保障

核兵器絶対的安全保証する手段の一つだが、核拡散が進むと不安定要因となる。

例)アメリカロシア中国北朝鮮の核戦力を抑えようとするが、これが新たな競争を生む。

3.ウクライナ戦争との関連

ミアシャイマー攻撃現実主義の視点から、彼はウクライナ戦争について以下のように説明しています

アメリカNATO)は、ウクライナ西側陣営組み込みロシアの影響力を削ぐ戦略をとってきた。

ミアシャイマーは、「アメリカロシア勢力圏を狭めようとしたことが、ロシアウクライナ侵攻を誘発した」と分析し、西側外交政策批判しています

Permalink |記事への反応(2) | 11:48

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記事への反応 -
  • https://web.archive.org/web/20220226172045/https://www.mearsheimer.com/wp-content/uploads/2019/06/Why-the-Ukraine-Crisis-Is.pdf ロンパッパしてしまった・・・

    • 「ウクライナ危機は西側の責任である」要約(ジョン・J・ミアシャイマー) 1. 一般的な西側の見解と著者の立場 西側の主流の見方:ロシアの侵略がウクライナ危機の原因。プーチンは...

      • 正当性の有無と責任の有無は別では? NATOの動きがロシアをしてウクライナを侵略するインセンティブになった可能性がある点で、NATOにも責任があるとは言えるかもしれないが、だから...

        • あなたの正当性と他人の正当性は違う 現実の多様性を認識しないと

          • 盗人にも三分の理程度の正当性だろ、バカも休み休み言えよ

            • 素朴な正義感、日常生活に置いてとても大切なものだ しかしそこで思考停止してしまうのは良くない 理想論でしか物事を見られないのは危険だ 泥棒は罰して刑務所に入れなければな...

              • 藁人形論法おつかれさま。こっちは責任と正当性は別って話しかしてねーんだよ。 ロシアの侵略戦争には正当性はねーよ。 それをどう咎めるかはまた別の論点だ。咎めなければエスカレ...

                • しかしロシアにとっては正当性はある 貴方が何をどう思ってもロシアはそう思っている 「正当性」とは意味のない話だよ なのでこの話はお終いなんだ そして「咎め方」とは紹介した...

                  • ・君かほかの増田かが、正当性の話を「責任がある」というレトリックで誤魔化したからこの話をしただけなんで。君が話をおしまいにしたいならそれで構わないよ(笑 ・歴史上、咎め方...

                    • ごめんね🥹あたし横増田だから

                    • そもそもがロシアが一番国際法を守っている(悪用している)ので、 正当性が一番あるのがロシアじゃない? ロシアが一番利用しているのはいつだって自決権よ。民族自決権。

                • ウクライナ応援団が作る作品は単純明快な作品でさぞ面白いだろうな

                  • 君のレスは単純不明快でつまらないけどな。 どうせなら何かもっと歯ごたえのある具体的な反論をくれ。まあ無理だからこそ奥歯にものが挟まったような謎レスになるんだろうけど。

              • ここ何十年かが異常だっただけで、国際社会はいつだって荒れた公立高校だったろ。 昔と違うのは、おおっぴらに宣戦布告をしなくなっただけ。 防衛のため、自国民の保護、テロとの戦...

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