昨日さ、『イノセンス』見に行ったんだよ。名作だし、久々に映画館で味わおうと思って。で、上映始まったらさ、隣の席からすげえ臭いが漂ってきて。見たら、ホームレスみたいな悪臭漂わせたおっさんが、堂々と酒飲んでんの。マジかよ、キレそうになったわ。音立ててちびちび飲んでるし、時々「ふぅ…」とかため息ついてんの。いや、お前、家でやれよって。
でもさ、映画見てるうちに、なんか怒りより虚しさが湧いてきた。『イノセンス』って、登場人物みんな妙に老けてて、枯れた感じが漂ってるじゃん?で、ふと思ったわけ。俺らだって、今は「健康です」「オタク趣味あります」って元気に主張してるけど、結局ああなるんじゃね?仕事も趣味も金もなくなって、昔の映画見に来て、安酒すすって「昔は良かった…」とか呟くような、みっともないジジイにさ。
映画の内容もなんか「諸行無常」って感じで、死に向かう寂しさみたいなのがずっと頭に残ってて。隣のおっさん見てると、なおさら「ああ、これが現実か」って突きつけられた気分。ぶっちゃけ、今アニメやゲームでキャッキャしてる若いオタクたちも、20年後にはこうなる可能性あるよな。俺も含めてさ。
まぁでも、そのおっさん、上映終わったらフラフラ立ち上がって出てったけど、なぜか憎めなかったわ。映画と一緒に、妙にしみじみした気分だけ残った。人生って、こんなもんかね。お前らも気をつけろよ、酒飲みすぎんな。
その年まで生き延びて酒飲んで映画見れるなんて勝ち組やろ
そんなおっさんでも入れ替え制になってからの映画館しか知らなそう